初代アームストロング男爵
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ウィリアム・アームストロング
William Armstrong, 1st Baron Armstrong - Wikipedia の絵
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William Armstrong, 1st Baron Armstrong - Wikipedia
ウィリアム・アームストロング、初代アームストロング男爵 (1810 年 11 月 26 日 － 1900 年 12 月 27 日) はタインサイド (Tyneside) の実業家で、アームストロング・ウィットワース (Armstrong Whitworth) 産業帝国 の事実上の創業者である。
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ウィリアム・アームストロングはニューカッスル・アポン・タインで生まれ、 9 才の時には市の中心から 3/4 マイルほど離れたシールドフィールド (Shieldfield) の プレザント・ロー (Pleasant Row) に住んでいた。 家屋はもはや残ってはいないが、みかげいしの銘板がその場所を示している。 当時はその場所はパンドン・ディーン (Pandon Dene) の近くで、 まったくの田舎であった。 父親は、名前が同じウィリアムで、ニューカッスルの波止場の穀物商で、 1850 年にはニューカッスルの市長も務めた。 姉のアン (Anne) は 1802 年に生まれ、母親と同じ名前であり、 母親はウィリアム・ポーター (William Porter) の娘であった。
アームストロングは 16 才になるまではニューカッスルとゲーツヘッド (Gateshead) の近くの ウィッカム (Whickam) の私立学校で学んだ。 16 才になって、ビショップ・オークランド・グラマー・スクール (Bishop Auckland Grammar School) に行くことになった。 そこにいる間、近くのウィリアム・ラムショー (William Ramshaw) の工場を訪れた。 そこで、将来の妻となるラムショーの娘であるマーガレットと出会うことになった。 彼女は彼の 6 才年上であった。 アームストロングの父親は彼に法律の仕事に就かせようとした。 そのため、グラマー・スクールを卒業後、父親の友である事務弁護士 (solicitor) の アーモラー・ドンキン (Armorer Donkin) の所で実務修習することとなった。 ロンドンで 5 年間の法律の教育を受けてから 1833 年にニューカッスルに戻った。 1835 年にはドンキンの事業の共同出資者 (partner) となり、事務所の名前が「ドンキン、ステーブル、アームストロング」 となった。 アームストロングは身が落ち着くこととなり、マーガレット・ラムショーにプロポーズした。 プロポーズが受け入れられ、まもなく結婚し、ニューカッスルの郊外のジェスモント (Jesmont) で暮らすこととなった。 アームストロングは事務弁護士として 11 年間働いたが、 暇な時間には工学に多大な興味を示していた。
アームストロングは熱狂的な釣り師で、 ペニンズ (Pennines) のデントデール (Dentdale) のディー川 (River Dee) で 釣りをしているときに、みかげ石の採掘場に動力を供給している水車を見た。 アームストロングには、利用可能な動力の多くが無駄となっているように思われた。 アームストロングはニューカッスルに戻ってから、 水力を動力とする回転エンジンを設計し、 友人であるヘンリー・ワトソン (Henry Watson) のハイ・ブリッジ工場で製造した。 残念なことに、このエンジンは誰の興味も喚起しなかった。 その後、アームストロングは回転によるものではなくピストンによるエンジンを開発し、 水圧クレーンに適していると考えた。 1846 年にはアマチュア科学者としての仕事が認められ、王立協会のフェローに選ばれた。
1845 年に計画が立案され、遠くの貯水池からニューカッスルの各家庭に パイプで水を供給することとなった。 アームストロングはこの計画に加わり、ニューカッスル市政機関 (Newcastle Corporation) に提案した、その提案とは 町の低地の余剰な水圧を彼自身が特別に変更した波止場クレーンの動力に使用することであった。 彼の主張では、水圧クレーンは在来型のクレーンよりは船からの荷おろしが、より速く、より安くなる点であった。 市政機関は彼の提案に同意し、実験が随分成功したため、更に 3 台の水圧クレーンが波止場に設置されることとなった。
水圧クレーンの成功から、 アームストロングはクレーンやそれ以外の水圧機器を製造する事業を手掛けることを考えるようになった。 そのため、法律の仕事をやめることにした。 同僚であるドンキンは彼の仕事の転換を応援し、新しいベンチャー・ビジネスに資金を提供した。 1847 年に 「W.G.アームストロング会社」(W.G.Armstrong & Company) は 5.5 エーカー (22000 m2) の土地を ニューカッスルのエルスウィックで購入し、 そこで工場の建設を開始した。 新しい会社はすぐにも拡張することになった。 1845 年には 45 台のクレーンを製造し、2 年後には 75 台となった。 その後、19 世紀の間は 1 年に平均して 75 台のクレーンを製造した。 1850 年には工場の労働者の数は 300 人であったものが、1863 年には 3800 人に膨れた。 会社は橋の建設にも手を広げ、最初に注文を受けたものにインバーネス橋 (Inverness Bridge) があり、 これは 1855 年に完成した。
水圧アキュームレーター (accumulator, 累積機) を開発したのはアームストロングである。 水圧が十分には無い場所での水圧クレーン使用目的のために、 アームストロングは高い水圧を得るために高所に水タンクを設置した。 しかしながら、ハンバー河口 (Humber Estuary) のニュー・ホーランド (New Holland) にクレーンを設置しようとしたときには、これが不可能であった。 地盤が砂であったためである。 そこで十分に注意深く考察して、水圧アキュームレーターを製造した。 これは鋳鉄製のシリンダーに非常に重いおもりをつけたプランジャー (plunger, ピストン) が取りつけられていた。 プランジャーをゆっくり持ち上げて、水を吸引し、 重力による下向きの力が、高い圧力でパイプに水を押し込むことができるまで続けた。 アキュームレーターは見事な発明ではないかもしれないが、十分に重要なものであった。 これに続く数年の間に多くの応用が見つかることになった。
1854 年のクリミア戦争の時に、 英国軍隊が重い野戦砲を操作する上での困難さに関しての記事を読んだ。 アームストロングは、より軽く、より機動的で、より射程距離が長く、より正確な野戦砲をデザインすることを決意した。 彼が製造したものは、後装砲であり、 強固なライフリングが施された砲身を持つものであり、 これは鋼の内壁の周りに錬鉄を巻きつけて製造された。 これは金属球 (ball) よりは砲弾を発射するようにデザインされていた。 1855 年に 5 ポンド砲を政府の委員会の検査に供することができた。 大砲は試行では成功であることがわかったが、委員会は より口径の大きな大砲が必要であると考えた。 そこで、アームストロングは同じデザインの 18 ポンド砲を製造した。 試行の後で、大砲が競争相手のどれよりも優れていると宣言された。 アームストロングは、大砲の特許からの利益を得る代わりに、特許を英国政府に譲与した。 その結果、ナイトの称号を得ることとなり、 1859 年にビクトリア女王に謁見できることとなった。 アームストロングは、戦争省 (War Department) の「ライフリングの施された大砲技術者」として 採用されることになった。 彼の会社が兵器を製造すれば、利権の問題が生じることとなったため、 アームストロングは別の新たな会社「エルスウィック大砲会社」を設立し、 そこには資金の上で関連を持たないこととした。 新しい会社は英国政府のためにのみ兵器を製造することに同意した。 アームストロングは新しい立場で、古い「ウリッジ (Woolwich) 兵器工場」を 最新式のものとし、エルスウィックでデザインされた大砲を製造できるようにした。
しかしながら、新しい大砲が大成功に見えた時に、 大砲に対しての多大な反論が軍内部と競合する兵器製造業 -- とりわけマンチェスターの ジョセフ・ウィットワース (Joseph Whitworth) -- から提起された。 報道されたことは、新しい大砲の操作が難しすぎるとか、あまりに値段が高いとか、 使用するには危険であるとか、頻繁に修理が必要であるとかいったことであった。 これらのことが一致してアームストロングを攻撃したのである。 アームストロングは色々な政府委員会でこれらの主張に反駁することができた。 しかしアームストロングは常に批判を受ければ、消耗し落ち込むことに気が付いた。 1862 年に政府は大砲の新たな注文を停止し、 前装砲に回帰する決定をした。 また、需要が減るため、将来の大砲の注文は「ウリッジ」のみとし、「エルスウィック」には 仕事を回さないことも決定した。 「エルスウィック」に仕事が回らなくなることに対しての英国政府の賠償に関して まもなく同意が得られることとなった。 残念なことに、「エルスウィック」が外国に兵器を売ってはならない同意条項を英国政府は 破棄することはなく、この道も閉ざされることとなった。 まもなく、この制限は緩和され、 「エルスウィック」は南北戦争のどちらの側にも大砲を売ることができた。
1864 年に 「W.G. アームストロング会社」(W.G.Armstrong & Company) と 「エルスウィック大砲会社」(Elswick Ordnance Company) は統合して、「サー・W.G.アームストロング会社」 (Sir W.G.Armstrong & Company) となった。 アームストロングはすでに戦争省 (War Department) から辞任しており、利権の問題が生じることがなかったのである。 会社は海軍の大砲に目を向けた。 1867 年にロー・ウォーカー (Low Walker) の造船業者であるチャールズ・ミッチェル (Charles Mitchell) と 契約を結び、これによりミッチェルが戦艦を製造し、エルスウィックが大砲を提供することとなった。 最初の船は 1868 年に建造された HMS ストーンチ (HMS Staunch) で、これはガンボートであった。
1876 年には、ニューカッスルの 18 世紀の橋により、エルスウィック工場に船が近づくことに 制限があったため、アームストロングの会社が資金を提供し、新しい スイング・ブリッジ (旋回橋, Swing Bridge) が建設され、 戦艦がエルスウィックで大砲を装備できるようになった。 1882 年にアームストロングの会社は、ミッチェルと統合して、 「サー・ウィリアム・アームストロング、ミッチェル有限会社」(Sir William Armstrong, Mitchell and Co. Ltd.) となり、1884 年にはエルスウィックに造船所が作られ、戦艦製造に特化することになった。 製造された最初の戦艦は魚雷巡洋艦 (torpedo cruiser) の「パンサー」(Panther) と「レオパード」(Leopart) で これはオーストリア・ハンガリー海軍 (Austro-Hungarian Navy) のものであった。 エルスウィックで最初に製造された戦艦は、「HMS ビクトリア」で 1887 年に進水した。 船の名前はもともと「レナウン」(Renown) と命名することになっていたが、 女王の即位 50 周年記念 (Queen's Golden Jubilee) にあわせて名前が変更された。 アームストロングが最初と最後のリベットを打ち込んだ。 この船は不運であり、1893 年には HMS キャンパーダウン (HMS Camperdown) と衝突し、 358 人の乗組員が死亡した、これには海軍中将の サー・ジョージ・トライオン (Sir George Tryon) も含まれていた。 エルスウィック造船所の重要な顧客には日本がいた。 日本は巡洋艦を何隻か購入し、このうちの何隻かは、 1905 年の対馬海戦 (Battle of Tsuhima) でロシアの艦隊を打破している。 この戦いで、日本軍が使用した大砲はすべてエルスウィックで製造されたと主張されている。 エルスウィックは戦艦を製造し、完全武装させることができる世界中で唯一つの会社であった。
エルスウィックの工場は繁栄をつづけ、川沿いの 3/4 マイルに広がった。 エルスウィックの人口は 1851 年には 3539 人であったものが、 1871 年には 27800 人に増えた。 1894 年にはエルスウィックはロンドンのタワー・ブリッジ (Tower Bridge) を操作するための蒸気ポンプ、水圧アキュームュレーター、水圧ポンプの製造・設置をした。 1897 年には会社はアームストロングの旧敵であるジョセフ・ウィットワースの会社と合併し、 「サー・W.G.アームストロング、ウィットワース有限会社」(Sir W. G. Armstrong, Whitworth & Co Ltd.) となった。ウィットワースはこの時までに亡くなっていたのである。
アームストロングはエルスウィックに多くの卓越した技術者を集めた。 この中で注目に値するのは、アンドリュー・ノーブル (Andrew Noble) と ジョージ・ワイトウィック・レンデル (George Wightwick Rendel) がおり、 彼らの大砲搭載のデザインと回転砲塔 (gun-turret) の水圧制御は世界中で採用された。 レンデルはクルーザー (巡行艇) を海軍用船舶 (巡洋艦) として導入した。 ノーブルとレンデルはライバルの関係にあり、互いに嫌っていたが、 アームストロングの死と共に公のものとなった。
1863 年以後、アームストロングは会社の長ではあったが、 日々の経営にはあまり関与しなくなった。 彼は何人かの有能な人を身分の高い地位に付け、彼らがアームストロングの仕事を続けた。 彼が結婚した時「ジェスモンド・ディーンの家」(Jesmond Dene House) を 手に入れていた。この家はニューカッスルのジェスモンド・ディーンの西部にある家で、 ディーンで購入した土地で造園したり、土地を改良したりするようになった。 1860 年に地元の建築家であるジョン・ドブソン (John Dobson) に 金を支払って、ディーンに宴会用のホールをデザインさせた。 彼の家はニューカッスルに近く、事務弁護士であった時も実業家となった時も便利であった。 しかし、自由な時間が増えるにつれ、田舎に家が欲しくなった。
彼は子供の時にロスベリー (Rothbury) を何度も訪れている、 これは咳で苦しんでいたときであり、この場所の思い出が好みであった。 1863 年に急な斜面の狭い谷に土地を購入した、 この土地はデブドン・バーン (Debdon Burn, burn = 小川) がロスベリーの 近くで、コケット川 (River Coquet) に注ぎ込む場所である。 土地を切り開き、飛び出た岩の上の小川を見渡せる場所に 家を建築することの指図をした。 彼はまた木を植えたり、苔を植えたりすることを指図して、 岩だらけの丘陵の斜面を植物で覆った。 彼の新しい家はクラッグサイド (訳注：crag = そそりたつごつごつした岩, side=斜面) と呼ばれ、 何年もの間、クラッグサイドに土地を追加をしていった。 まもなく、土地は 1729 エーカー (7 km2) になり、 数百万本の木が植えられ、5 つの人造湖が造られ、31 マイル (50 km) の馬車道が作られた。 湖は水力発電に使用され、(アームストロングの) 家は世界中で始めて水力発電で照明が点灯された家であり、 使用した白熱灯は発明家のジョセフ・スワン (Joseph Swan) により提供されたものである。
アームストロングがエルスウィック工場で過ごさなくなるにつれ、 クラッグサイドでより多くの時間を過ごすようになり、 彼の本宅となったのであった。 1869 年には有名な建築家であるリチャード・ノーマン・ショーに家屋の拡張と改善を依頼した。 そしてこれは 15 年続くことになった。 1883 年にアームストロングはジェスモンド・ディーン (の土地) と宴会ホールを ニューカッスル市に寄付した。 ディーンのそばにある家屋は所有し続けた。 アームストロングは何人かの著名な客をクラッグサイドの家で接待をした。 これにはペルシャの国王 (Shah of Persia)、シャムの王 (King of Siam)、中国の首相 (prime minister of China) そしてウェールズのプリンス、プリンセスがいた。
アームストロングは 1881 年の 12 月に「民間技術協会」(Institute of Civil Engineering) の 会長に選ばれ、2 年間の間その役職を務めた。 1886 年にはニューカッスルの自由統一党 (Liberal Unionisit Party) の候補に立候補することを 勧められたが、選挙では 3 位に終わった。 同じ年、ニューカッスル市の「名誉の称号」 (Freedom of the City of Newcastle) を授与された。 1887 年にはノーサンバーランド・カウンティーのクラッグサイドのアームストロング男爵の爵位を授与した。
彼の最後の計画は 1894 年に始まり、ノーサンバーランド (Northumberland) 海岸にある バンバラ城 (Bamburgh Castle) 購入し、修復をすることであった。 これは現在もアームストロング家のものである。 彼の妻のマーガレットは 1893 年の 9 月にジェスモンドの家で亡くなった。 アームストロングは 1900 年の 12 月 27 日にクラッグサイドで亡くなった、90 才であった。 彼はロスベリーの墓地に妻と共に埋葬されている。 2 人には子供がおらず、アームストロングの相続人は、甥の息子である ウィリアム・ワトソン-アームストロングであった。 彼が会社の会長となり、その後継に一時期面倒を見たアンドリュー・ノーブルが就いた。
アームストロングの大砲メーカーとしての名声は多大なものであったため ジョージ・バーナード・ショーの「バーバラ少佐」(Major Barbara) に登場する武器の大実業家の モデルであると思われている。
アームストロングが武器製造に決意したことに苦しんだ様子はない。 彼は一度次のように述べている。「私がしたことにより戦争が誘発される、あるいは人類が苦しむと考えることになれば、 非常に苦しむことになるであろう。私はそのように受け取ったことはない。」 彼は又次のようにも言っている。「我々技術者としての本分は問題の力を人の意志にゆだねることである。 我々が提供する手段を使う者こそが、正当な適用に責任を負うべきである。」
アームストロングは再利用可能 (renewable) なエネルギー使用の擁護者であった。 「石炭はすべての利用で、無駄が多く、乱費されている」と述べ 2 世紀以内に英国ではコークスの生産を 停止するであろうと 1863 年に予言している。 水力発電の使用を擁護するのみならず、太陽エネルギーも支持し、 「熱帯地域の 1 エーカー (4000 m2) で受け取ることができる太陽エネルギー の量は毎日 9 時間の 4000 匹の馬の出力に匹敵する」とも言っている。
アームストロングはジェスモンド・ディーンの長い緑化された峡谷を 1883 年に ニューカッスル市民に寄付したのみならず、 近くのアームストロング橋とアームストロング公園も寄付している。 ニューカッスル大学は、もともと 1871 年にアームストロング卿により 「自然科学単科大学」(College of Phycical Science) として設立され、 1904 年には「アームストロング単科大学」(Armstrong College) となった。 彼は 2 度、機械技術者協会 (Institution of Mechanical Engineers) の長を務めた。
アームストロングはニューカッスルの ハンコック自然史博物館 (Hancock Natural History Museum) の建設に 11500 ボンド提供した。 完成したのは 1882 年であった。 これは、当時としては巨大な額であった。
アームストロング卿の気前の良さはその死後も続いた。 1901 年に彼の相続人は 100000 ポンド (2010 年の 7,783,308 ポンドに相当) を 提供し、ニューカッスルの王立ビクトリア病院の新しい建物を建設した。 タイン川 (river Tyne) のフォース・バンク (Forth Bank) の 1753 年建設の建物が 不十分で拡張することができなかったからである。
次の写真は「戦艦」に出てくるスィング・ブリッジ (旋回橋、Swing Bridge) を 横から見たものです。 橋の上から見た状態は、その次のリンクをクリックすると表示されます。 (通信状態によっては鮮明に表示されるまで若干時間がかかります。)
スィング・ブリッジでは現在もアームストロングの時代の水圧アキュームレーター が動いているようです。 但し、電動ポンプが使用されているようですから、この部分は後世のものだと思います。 電動ポンプが川岸の縦穴に埋め込まれた水圧アキュームレーターに水を注ぎ込み、 その後で、高圧の水が開放されて機械を動かし、これで橋が中央部を軸にして旋回します。
次の最初の写真がアームストロングの会社で製造されたオーストリア・ハンガリー海軍の「パンサー」で、 2 つ目は「HMS ビクトリア」で、これは絵のようです。 注意して見ればわかりますが、前方に旋回砲塔があります。
次の写真はかの有名なロンドンのタワー・ブリッジです。 残念なことに、現在ではアームストロングの水圧機械は動いていないようです。 できた当初は、750 psi (= 1 平方インチ当たり 750 ボンド) の 圧力で、2 台の 360 馬力の蒸気エンジンが水をポンプで 水圧アキュームレーターに注ぎ込んだようです。
次の写真はアームストロングの家であった「クラッグサイド」です。 1977 年以来ナショナル・トラスト ( ナショナル・トラスト - Wikipedia ) の管理下にあります。公開されているようです。
ここでは、広大な敷地の中に世界最初の水力発電所が作られ、 シーメンスの発電機により、1878 年に放電ランプが点灯し、 1880 年にはジョセフ・スワン (Joseph Swan) の電球で置き換えられた。 家屋と農場の建物に電力が供給され、需要が増えると発電所の規模が大きく なったそうです。
