ホーン橋 (Hoan Bridge)

ダニエル・ホーン記念橋は結合アーチ橋で、ミルウォーキー川の入り江を横断して、ウィンスコンシン州ミルウォーキーのダウンタウンの州間道路 794 とレーク・フリーウェイ (Lake Freeway、湖岸フリーウェイ) を接続している。元々はハーバー・ブリッジ (Harbor Bridge, 港橋) と呼ばれたが、社会党員でミルウォーキー市長を最も長く務めた人の 1 人であるダニエル・ホーンにちなんで改名された。

訳注

レーク・フリーウェイの呼称は不正確です。橋の工事が中断する前にはレーク・フリーウェイと呼ばれていますが、現在の正確な呼び名はレーク・パークウェイです。以下の文章に登場していますが、これは橋よりも南にあります。但し、州間道路 (interstate) 794 は橋よりも、もう少し南 (ミルウォーキー港) まで続き、その後レーク・パークウェイになります。

この橋は、会社「Howard, Needles, Tammen & Bergendoff」によりデザインされた。 1975 年には米国鋼構造協会 (American Institute of Steel Construction) の「長大スパン橋」 (Long Span Bridge) の賞を勝ち得た。橋の建設は 1970 年から 1972 年にかけて短期間継続したが、 1977 年に至るまで開通しなかった。これはミルウォーキー郡のフリーウェイ・システムに対しての公衆の過激な反発があったからである。これにより、接続道路の建設が中断し、ホーン橋が「どこにもつながらない橋」 (The Bridge to Nowhere) と呼ばれることになった。

この未完成の状態は映画ブルース・ブラザースの中のカー・チェイスのシーンの場所として使用された。ついに 1988 年に (複数の) 道路の接続が完成し、この時レーク・パークウェイ (Lake Parkway, 湖岸パークウェイ) (ウィスコンシン・ハイウェイ 794) が橋の南端の出口で開通し、ベイ・ビュー (Bay View) の近隣とミルウォーキーのダウンタウンの南東の端が接続された。

ホーン橋は 2000 年 12 月 13 日に一時的に閉鎖された。これは湖側路面の 3 つある支持梁のうち 2 つが壊れ、北向き車線が数フィート曲がってたわみ、路面が崩壊状態に近くなったためであった。橋が壊れた時、ドライバーは誰も負傷しなかった。 2000 年 12 月 28 日に技術者は爆薬を使用して損傷を受けた区間を取り除いた。損傷した区間は再建中の 8 ヶ月間、上下 1 車線に制限され、橋のこれ以外の部分が広範囲に再建・改造された。 2001 年 10 月 10 日に上下 2 車線が再開し、翌月に完全開通した。「ミルウォーキー・ジャーナル=センチネル」紙 (Milwaukee Journal-Sentinel) によると、橋が壊れた時に 1 日当たり平均して、36,590 台しか橋を通過していなかった。専門家は下部の横の補強と床桁 (floorbeam) の間の溶接のデザインが不適切であったことと、極端な寒さと雪が続いたことにより、ホーン橋が部分的に崩壊したと信じている。

橋の全再建は州間道路 794 とそのインターチェンジの関連した建設と共にほぼ完了した (2016 年 3 月現在)。再建計画により、道路面を取り除いて置き換え、橋の構造的修正、橋の鋼の清浄化と塗り直しが実施された。改良により、橋の寿命が 40 年から 50 年延長されると期待されている。


橋の下側	2016 の橋、復元後エリー・ストリート・プラザから