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Room and power mill - Wikipedia
これは、蒸気エンジン + ライン・シャフト が工場の動力源であった時代の話です。 現代であれば、電気が利用可能な部屋を工場として貸す話なのですが、この時代の動力は電気ではなく、 蒸気エンジンで駆動されるライン・シャフト (回転する軸) で動力が伝達されるので、 各部屋に設置する機械と各部屋に露出しているライン・シャフト (この動力を家主が提供) をベルトで接続する必要がありました。 これで各部屋で動力が利用可能となり (動力が利用可能ですから、部屋はミル (工場) になります)、このような部屋のことが「一部屋動力ミル」となり、 各部屋を貸し出す会社が「一部屋動力会社」となります (動力が利用可能な部屋の賃貸業者)。
「一部屋動力ミル」等の訳語は単に造語したもので、一般的な用語ではありません。 もっと適切な訳語があるかもしれません。
一部屋動力ミルは 19 世紀にイングランドの ランカシャー地域 (Lancashire region) で 見られた繊維ミルの一形式であった。 小企業は、機械を置くスペース、及び 蒸気エンジン (mill engine) あるいは水車 (waterwheel) からの動力に 賃貸料を払った。
例えば、ネルソン (Nelson、[訳注：地名]) では、 多くのミル (mill) は、 ネルソン一部屋動力会社 (The Nelson Room and Power Company) と ウォルバーデン一部屋動力会社 (Walverden Room and Power Company) で操業した。 これにより、専門会社 (specialized companies) がスタート・アップ (start up) することが可能となった。 そのような会社は例えば 20 台のドビー織機 (dobby looms) を所有し、単に素晴らしいこと (fancy) をすることができた。