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Cumberland River - Wikipedia

カンバーランド川は米国南部の主要な水路である。 長さ 688 マイル (1,107 km) の川はほとんど 18,000 平方マイルの ケンタッキー州南部とテネシー州北部中央から集水する。 川はアパラチア山脈における水源から一般に西に流れて、 オハイオ川との合流点に至っており、 ここはケンタッキー州 パドゥーカ (Paducah) とテネシー川の流出口の近くである。 主な支流には オベイ川 (Obey River), キャニー・フォーク (Caney Fork、キャニー分岐), ストーンズ川 (Stones River), レッド川 (Red River) がある。

カンバーランド川集水域は支配的に田舎であるが、 川沿いには少々大きな市があり、これには ナッシュビル (Nashville) と クラークスビル (Clarksville) があり、どちらもテネシー州にある。 また、河川システムは洪水制御のために広範囲に開発され、 主要なダムが本流と多くの重要な支流を取り囲んでいる。

カンバーランド川でカンバーランド の滝から遡上するカヌー乗り	カンバーランド川の集水域の地図

この源流にはケンタッキー州で始まる 3 つの支流があり、 ケンタッキー州 ハーラン郡 (Harlan County) のバクスター (Baxter) で合流する。 マーティンズ・フォーク (Martin's Fork, マーティンズ分岐) は ベル郡 (Bell County) のブラッシュ山 (Brush Mountain) のヘンスリー開拓地 (Hensley Settlement) で開始して、北に蛇行して、山脈を通り抜けて、バクスター (Baxter) に至る。 クローバー・フォーク (Clover Fork, クローバー分岐) はバージニア州の境界近くのホームズ・ミル (Holmes Mill) の ブラック山 (Black Mountain) で開始し、 ケンタッキー州道 38 (Kentucky Route 38) に並行して西に流れ、ハーラン (Harlan) に到達する。 クローバー・フォーク (Clover Fork) はかってハーラン (Harlan) のダウンタウン (downtown) を通り抜けて流れ、 ケンタッキー州道 38 と US ルート 421 (US Route 421) の交差点でマーティンズ・フォーク (Martins Fork) に合流していたが、 1992 年に始まった洪水制御プロジェクトにより、 リトル・ブラック山 (Little Black Mountain) の下のトンネルを通り抜けて迂回し、 これがバクスター (Baxter) で地上に出て、マーティンズ・フォーク (Martins Fork) に合流する。 プア・フォーク (Poor Fork, プア分岐) はバージニア州フラット・ギャップ (Flat Gap) の 近くの レッチャー郡 (Letcher County) でパイン山 (Pine Mountain) の小さな川として始まる。 これはパイン山 (Pine Mountain) に並行して南西に流れ、バクスター (Baxter) の 2 本の分岐 (fork) と合流する。

バクスター (Baxter) におけるカンバーランド川の合流点

ここから、より広い川が、今やカンバーランド川と名前を変えて、 西に流れ、ケンタッキーの山脈を通り抜け、北に向きを変えて、カンバーランド滝 (Cumberland Falls) に向かう。 この 68 フィート (21 m) の滝は米国南東の最大の滝の 1 つで、 ムーンバウ (moonbow, 月虹) を 見ることができる西半球の数少ない場所の 1 つである。

カンバーランド滝の向こうで、川は突然再び西に曲がり、 他の川 (creeks and streams) と合流して大きくなり続ける。 北東からローレル川 (Laurel) とロックキャッスル川 (Rockcastle) が合流し、 次に南から、カンバーランド川のビッグ・サウス・フォーク (Big South Fork、大南分岐) が合流する。 ここから、人造のカンバーランド湖 (Lake Cumberland) に流れ込み、これはウルフ川ダム (Wolf Creek Dam) によって 作られている。 100 マイル (160 km) 以上の貯水池は北米東部の最大の人造湖の 1 つである。

セリーナ (Celina) の近くで川は南のテネシー州に進入し、 ここでオベイ川 (Obey River) とキャニー川 (Caney River) が合流する。 ナッシュビル (Nashville) の北東で、川はもう 2 度せき止められて、 コーデルハル湖 (Cordell Hull Lake) とオールド・ヒッコリー湖 (Old Hickory Lake) を形成する。 ナッシュビル (Nashville) を通り抜けストーンズ川 (Stones River) が合流してから、 川はせき止められてチータム湖 (Cheathamu Lake) を作る。 川はクラークスビル (Clarksville) に向けて北西に曲がり、 ここでレッド川 (Red River) が合流し、 ランド・ビトゥウィーン・ザ・レイクス国立公園 (Land Between the Lakes National Parks、湖の間の土地の国立公園) でケンタッキー州に戻っている、 この場所はカンバーランド川で給水されるバークレー湖 (Lake Barkley) とケンタッキー湖 (Kentucky Lake) の間に 取り囲まれた土地である。 最後に、川は北に流れ、 パドゥーカ (Paducah) の北東のスミスランド (Smithland) でオハイオ川に合流する。

バージニアの探検家のトーマス・ウォーカー (Thomas Walker) は 1758 年に川を命名したが、 カンバーランド公爵 (Duke of Cumberland) にちなんで命名したか、 イングランドのカンバーランド・カウンティ (County of Cumberland) にちなんでいたのかは不明である。

カンバーランド川は、 この地域に住んでいたアメリカ原住民の ショーニー族 (Shawnee) に Wasioto と呼ばれた。 フランス人のトレーダーはこの関連から、 リビエール・デ・シャワノン (Riviere des Chaouanons), あるいは「ショーニーの川」 ("River of the Shawnee") と呼んだ。 川はウォーカー (Walker) の探検 (trip) の後何年もの間、ショーニー川 (Shawnee River (あるいは Shawanoe River)) とも呼ばれた。

カンバーランド川のハシケ交通、米国工兵隊が タグボート・ハシケ航行のために川を維持している。

最初は猟師と開拓者が通過するために重要であったが、 カンバーランド川は後に川船のトレードも支え、川船はオハイオ川とミシシッピ川を訪れていた。 村、町、そして市は川岸に沿った上陸地点にあった。 19 世紀の中頃を通し、開拓者はトレードと移動のための基本的な輸送ルートとして川に依存した。

もっと最近の歴史で、幾つかの深刻な洪水が、川が通り抜ける色々の地域を襲った。 1977 年 4 月に、ケンタッキー州ハーラン (Harlan) と多くの周辺の共同体は洪水により水浸しとなり、 川の氾濫原 (floodplain) の中にある家庭と事業の大半を破壊した。 このイベントにより起きたことは、洪水制御のためのマーティンズ・フォーク・ダム (Martins Fork Dam) の 建設とハーラン (Harlan) 市の周りのクローバー・フォーク (Clover Fork) の迂回であった。 付け加えると、川はケンタッキー州ロイヤル (Loyall) の山の掘割 (mountain cut) を通り抜けて迂回した。

2010 年 4 月末と 5 月始めに、2010 年のテネシー川の洪水 (2010 Tennessee floods) により、川は堤防からあふれ、テネシー州のナッシュビル (Nashville) とクラークスビル (Clarksville) に氾濫した。 ダウンタウン地区には避難命令が出た。

大規模な洪水が 2020 年 2 月始めに、 カンバーランド川沿いの パインビル (Pineville), バーバービル (Barbourville), そして ウィリアムズバーグ (Williamsburg) で起きた。