ページの最終校正年月日 :

以下の文書は独語版の Wikipedia の英訳の日本語訳です。

カットヴィック橋： Google map、 3D

カットヴィク橋 (Kattwykbrücke)

カットヴィク橋はハンブルク港にある (垂直) リフト橋で、南エルベ川 (Süderelbe) にかかり、鉄道且つ道路交通用である。 290 メートルの長さの橋はムーアブルク (Moorburg) と東のカットヴィク半島を接続し、 半島はエルベ川の島であるヴィルヘルムスブルク (Elbinsel Wilhelmsburg, 北エルベ川と南エルベ川で囲まれた場所) に属している。カットヴィク橋は 1973 年 3 月 21 日に落成し、 ドイツで最大のリフト橋で、高さ 70 メートルの入口と 46 メートルの昇降差があり、 通り抜け通路の高さが 53 m、幅が 96 m である。 建設された時には世界で最大のリフト橋であった。

訳注
  1. Elbinsel はキーワードらしいのですが意味不明でした。ところが Insel - Wiktionaryから、insel に 島 (island) の意味があることに気づき、 「エルベ川の島」とすることにしました。
  2. 原著者が間違えている。「高さが 5.3 m、幅が 9.6 m」 の間違いか ?
カットヴィック橋 位置

更に北にある高層橋 (high bridge) のケールブランド橋を除けば、 この橋は非常に大きな海洋船を通すことができるハンブルクで 2 番目の橋である。 ハンブルク港の 4 つの港 -- ここにはシェルの石油精製所とニーナス (Nynas) の石油精製所がある -- に至る船舶交通のために、橋は通常 1 日中 2 時間ごとに開放される。 車両交通の中断は一般的に 15 分から 20 分かかる。

  1. 技術
  2. 故障
  3. 第二のリフト橋の建設
技術

橋を構成するのは 2 つの進入路の台形のトラスと、主開口部の並行ガーダー・トラスで、 後者は 32 本の鋼ケーブルで支えられている。

橋の特別な造作は鉄道レールで、道路の中央を路面電車の軌道で走っている。 鉄道と道路の交通は (今なお) カットヴィク橋を共有しているため貨物列車の交通のために、 道路交通を遮断しなければならない。 -- 通常は 8 分から 10 分かかる。 鉄道用の第 2 の橋の建設 (2014 年 - 2018 年) の後にはこの制約はなくなる。

進入路の交通標識は
交通中断時間を表示 		橋の路面、
道路と鉄道軌道 		橋はムーアブルク発電所
の場所で南エルベ川を横断
故障

非常に増大した交通とこれに付随する高い摩損によって、 橋は基本的な保守のために 2005 年の 4 月から 10 月にかけて操業を中断した。 路面、レール、そして 32 本の鋼ケーブルが更新された。 それに付け加え、基本的な駆動モーターのオーバーホールが実施され、 鋼構造が再塗装されて、新しい腐食に対する保護が提供された。 船舶交通への干渉を避けるために、長さ 100 m の橋の中央区間は最高の位置に固定された。 2006 年の 3 月/4 月に橋は再び交通に閉鎖された。

昇降スパンの 4 つのケーブル・ドラムの 1 つが壊れたため、 橋は 2008 年 1 月末から 2008 年 12 月 15 日まで操業できなかった。 橋がおよそ 6 週間、 中間の垂直余地 17 m の高さで (航行の) 障害となってから、 橋は 2008 年 3 月初めに最高位置に持ち上げることができた。 大きな海洋船の数週間の封鎖はハンブルク港の積み替え業者に巨大な資金上の損失をもたらした。 長期間の操業停止は橋の駆動機械の完全なオーバーホールに使用された。 欠陥のあるベアリングの交換に付け加え、修理には特注のケーブル・ドラム全てが交換されることになった。 修理工事が完了した後で、 計画されたように 2008 年 12 月 15 日に、 ハンブルクの経済アドバイザーのアクセル・ゲダシュコ (Axel Gedaschko) とハンブルク港湾公社の最高責任者 (Managing Director) であるジェンズ・マイアー (Jens Meier) による橋の開通式が挙行された。

2011 年 7 月末に、カットヴィク橋で故障があった。 制御室での火災の後で、橋は 8 m の高さで宙づりとなり、 緊急駆動により最高の位置に持ち上げる必要があった。 修理後の 2011 年 9 月 10 日に、橋が再び操業することになり、 これは予定されたよりも 3 週間早かった。

2012 年の秋には、鉄道軌道が更新され、3 ヶ月間道路交通に閉鎖された。

第二のリフト橋の建設

カットヴィク橋を横断する鉄道は港湾ターミナルのホーヘ・シャール (Hohe Schaar) をハウスブルック (Hausbruch) を経由して、港駅のアルテ・スーダーエルベ (Alte Süderelbe) に接続している。 従って、この鉄道は列車が西の港から港の鉄道を経由して東に向かい、 南のドイツ鉄道のジャンクションであるハウスブルック (Hausbruch) とハールブルック (Harburg) の負担を軽減する可能性を与えている。 路線容量の増大とカットヴィク橋の負担を軽減するために、 既存の橋の北に、別の非常によく似た橋の建設が計画されている。 こうすれば、コンテナー・ターミナルのアルテン・ヴェルダー (Altenwerder) に至る曲線路が接続を改良することになるはずである。

2014 年 4 月にハンブルク港湾公社の管理委員会は鉄道橋の建設を決定した。 2014 年 4 月の計画段階では建設は 2014 年に開始し、2018 年に完了することになっていた。 2016 年 5 月に橋建設の工程表が公表され、 (準備工事を除き) 2017 年中頃から 2020 年 4 月までとなった。