以下の文書は以下の日本語訳です。

Roebling's Delaware Aqueduct - Wikipedia

ローブリングのデラウェア水道橋： Google map

ローブリングのデラウェア水道橋はローブリングの橋とも呼ばれ、 米国で現存する最古のワイヤー吊り橋である。 橋はデラウェア川の上を 535 フィート (175 m) 走り、 ニューヨーク州ミニシンク・フォード (Minisink Ford, Ford=浅瀬) からペンシルバニア州ラッカワクセン (Lackawaxen) に至っている。 橋は 1849 年に水道橋として開通し、 デラウェア・ハドソン運河 (D&H 運河、Delaware & Hudson Canal) の 2 つの部分を接続し、 それ以来、自動車交通と歩行者用に転換された。

ローブリングのデラウェア水道橋 2011 年に復元された橋	ペンシルバニア州における位置

橋は D&H 運河 ―― ペンシルバニア州北東部の炭田とハドソン川沿いの市場を接続する 輸送システム ―― の 4 基ある吊り橋形式の水道橋 (suspension aqueduct) の 1 つとして 1847 年に開始した。 運河は 1828 年に開通し、1840 年代に拡張され、1898 年に閉鎖された。

復元前の橋。吊りケーブルは復元された 水道橋では運河の側壁で隠されている。

ラッセル F. ロード (Russell F. Lord) と ジョン A. ローブリング (John A. Roebling) は橋をデザインして、その建設を監督した。

2 つの重要な地元の産業 ―― 運河の交通と材木イカダ ―― の矛盾する必要性が、 ローブリングのデラウェア川と複数のラッカワクセンの水道橋の建設を引き起こした。 18 世紀中頃以来、デラウェア峡谷の材木は材木イカダで トレントン (Trenton) と フィラデルフィアの造船所と産業まで運んだ。 D&H 運河のデラウェア川のラッカワクセンでのロープ渡し (rope ferry) がネックとなり、 下流に下る材木イカダと無数の衝突があった。 1846 年、D&H 運河会社 (D&H Canal Company) は 問題を軽減するためにラッセル F. ロードの計画を承認して、ロープ渡し (rope ferry) の代わりに、新しい 2 基の水道橋で置き換えることになった。

ロードは幾つかの選択肢を評価した後で、 ジョン A. ローブリングが提出したデザインを推薦した。 ローブリングは 1845 年ピッツバーグでワイヤー吊り水道橋をすでに建設していた。 運河を十分に持ち上げて、浮氷の通過と河川交通を可能にするために、 ロードの計画は東側に 3 基の水門を建設することを求めた。

デラウェア水道橋, 建設費 $41,750 とラッカワクセン水道橋, 建設費 $18,650 (現在は橋台のみ残存) はすぐにも成功し、運河の所要時間を丸 1 日短くし、 年間何千ドルも節約した。

運河が 1898 年に閉鎖されてから、水道橋は排水されて車両用の橋に転換された。 間もなく運河の側壁と曳舟道 (ハシケを引くための人の歩行路) は取り除かれた。 橋は荷馬車用の有料橋として操業し、 後には 1979 年に至るまで自動車用となった。

D&H 運河の部分は、デラウェア水道橋のものも含め、1968 年に国の歴史的ランドマーク (National Historic Landmark) となった。 デラウェア水道橋は 1972 年に 米国土木学会 (American Society of Civil Engineers) により 国の歴史的土木工学ランドマーク (National Historic Civil Engineering Landmark) にも指定されている。

国立公園局 (National Park Service) は 1980 年にこの橋を購入した。 公園局はローブリングの元々の図面と仕様書から橋の上部構造を 1986 年に再建し、 1995 年に木造の砕氷装置 (icebreaker)、曳舟道、そして水道橋の壁が再建され、 水道橋としての元々の外見を復元した。 橋は今では 「デラウェア上流の景勝且つリクリエーション用の川」 (Upper Delaware Scenic and Recreational River) の一部となっている。

1 車線の橋を見下ろした光景	橋の中身

吊り橋の目で見えるケーブル	橋の橋脚は下流に流れる氷を 砕くようにデザインされている。