バーゲッジ (Burgage)

A tenure in England and Scotland under which property of the king or a lord in a town was held in return for a yearly rent or the rendering of a service.

イングランドとスコットランドの町における国王あるいは領主の土地を 1 年の賃貸料、あるいは奉仕をすることで保有できた借地権のこと。

バーゲッジ区画 (Burgage plot) には建物があり賃貸にはこれも含まれ、賃貸料を払って、この建物 (バーゲッジ・テネメント (burgage tenement)) に住む人が下院議員を選挙することができたようです。だれに投票したのか公的に記録されていたため、選挙権がある人が減少すると簡単に不正行為が起きることになったようです。

バーゲッジ (burgage, /ˈbərɡij/) は中世の土地の用語で、グレート・ブリテンとアイルランドで使用され、 13 世紀までにははっきりと確立していた。

バーゲッジ (burgage) とは町 (バラ ("borough") あるいはバーグ ("burg")) の (現代の用語を使用すれば) 賃貸資産で、国王や領主に所有された。資産 (バーゲッジ・テネメント ("burgage tenement")) は通常、そしてはっきりと、長くて狭い土地区画 (スコットランド語： toft) の上の 1 軒の家から構成され、細い通りが正面にあった。賃貸料 (テニュア ("tenure")) は通常、金銭の形であったが、各々のバーゲッジ賃貸料 (バーゲッジ・テニュア ("burgage tenure")) の取り決めは固有で、奉仕 (service) を含むこともあった。

人口が増えるにつれ、バーゲッジの区画 ("burgage plot") はより小さな追加の単位に分割することもできた (結合することは 19 世紀後半になるまで、それほど一般的でなかった。)

バーゲッジ賃貸料 (burgage tenure) は通常、金銭を基礎に置き、これと比較すると、田園賃貸料 (rural tenure) は奉仕 (service) を基礎に置いていた。サクソン時代 (Saxon times) には賃貸料 (rent) は landgable あるいは hawgable と呼ばれた。

バーゲッジ (burgage) は多くのバラ (borough, 自治都市) で投票権の基礎であり、これにより 1832 年以前に下院 (House of Commons) に議員を送った。このようなバラ (borough, 自治都市) では投票権は特別なバーゲッジ・テネメント (burgage tenements) の居住 (occupation) に付属していた。このようなバーゲッジ (burgage) は自由に売買でき、テネメント (tenement) の所有者は、選挙の間、彼らが別の人 -- 名義人 (nominee) -- に投票する権利を譲渡する (convey) 資格があり、そして次にこの人が投票することができた。選挙権の資格がある各人の投票結果は公的に記録された。従って、所有者は名義人の投票を監視できた。バーゲッジ (burgage) の過半数を買収することにより 1 人の金持ちが下院議員を選ぶ権利を獲得した。このようなバーゲッジ・バラ (burgage boroughs) はポケット・バラ (pocket boroughs) と呼ばれた。バーゲッジ・バラ (burgage boroughs) の大半はこのようにして「1832 年の大改革法」 (Great Reform Act 1832) までに、ポケット・バラ (pocket borough) になった。慣行はこの法律で廃止され、これにより、すべてのバラ (boroughs、自治都市) に一様な選挙権が与えられた。

中世のイングランド、スコットランド及びウェールズ境界地 (Welsh Marches、[訳注：イングランドとウェールズの境界領域、はっきり決まっているわけでない]) のある部分では、バーゲッジ区画 (burgage plots) あるいはバーゲッジ・テネメント (burgage tenements) は囲い込まれた場所 (inclosed field) で、開放荘園の区画 (division of the 'open' manonial fields) として、町の境界 (confine) を拡大し、荘園の領主により設置された。これらの区域(tract) が割り当てられたバージェス (burgesses) ("burgers" に同値) は囲い込まれた土地 (enclosed land) のテナントとして、それ以前の封建奉仕の代わりに、現金の賃貸料を支払った。例えば 1207 年に、リーズ荘園 (Manor of Leeds) の領主であるモーリス・ペイネル (Maurice Paynell) は「リーズの彼のバージェス (burgesses)」に新しい町 ('new town') を作る認可状 (charter) を与えて、リーズ (Leeds) の最初のバラ (borough、自治都市) であるブリゲート (Briggate) を作った、これはエアー川 (River Aire) から北に走る通りであった。

これらのバージェス (burgess) は自由人 (freeman) でなければならなかった；彼らは、町で職業を実践し、町を支配する議会 (ruling council) のメンバーを選出する資格があった。

認可状を与えられた最も初期の基礎は、ノルマン征服 (Norman Conquest) 以前にさかのぼり、バーゲッジ区画 (burgage plot) はそれ以前に存在する農業集落の単に耕作地の細長い土地 (strip) であった。オクスフォードシャー (Oxfordshire) のバーフォード (Burford)、そしてグロスタシャー (Gloucestershire) のチッピング・カムデン (Chipping Campden), ヘレフォードシャー (Herefordshire) のブロムヤード (Bromyard), そしてウィルトシャー (Wiltshire) のクリックレード (Cricklade) のような町 (town) において、道路正面 (road frontgage) の資産 (property) は、今日でも住居の後ろにあるとても長い耕作区画 (garden plot) の中に延長しており、イングランドの資産の境界はとても安定して残ってきた。デボン (Devon) のサウス・ジール (South Zeal) では、バーゲッジ区画 (burgage plot) は「バラ・エイカー」 ("borough acres") と呼ばれていた。

測定の基本単位はパーチ (perch) で、 5.5 ヤード (5.03 m) に等しく、区画 (plot) は今日でも識別できる。というのは、これらは大きさがパーチ (perch) の倍数だからである；クリックレード (Cricklade) では大半が 2×12 パーチで、一方ドーセット (Dorset, /ˈdɔːrsɪt/) のチャーマス (Charmouth) では、 1320 年の認可状 (charter) は幅 4 パーチ、長さ 20 パーチ (およそ 20×100 m) の区画を提供し、典型的な区画の大きさが半エーカー (0.2 ヘクタール) となり、年間の賃貸料 (rent) は 6d (ペンス) であった。

バーゲッジ (burgage) の贈与もアイルランドで普通であった；例えばウエックスフォード (Wexford) の町は 1418 年に王室の認可状を受領し、イングランド人の移民 (settler) は町に住むことが奨励され、 1 年 1 シリングの賃貸料 (rent) でバーゲッジ (burgage) の区画 (plot) を与えられた。この用語はアイルランド語の buiríos に翻訳され、 "Borris" 要素はアイルランドの多くの地名で生き延びている。