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Krasnoyarsk Dam - Wikipedia

クラスノヤルスク・ダムのインクラインの YouTube の動画も随分あります。

Krasnoyarsk dam boat-lift in action (YouTube)

このダムにインクラインが設置されていることを書いた日本語のページは恐らく皆無です。 観光で立ち寄っているページにもこのインクラインのことが記載されていない。

クラスノヤルスク・ダムは高さ 124 m のコンクリート製の重力ダムで、 ロシアのジブノゴルスク (Divnogorsk) のクラスノヤルスクから 30 km 上流の エニセイ川 (Yenisey) にある。 これは 1956 年から1972 年にかけて建設され、 6000 MW の電力を供給し、その大半がクラスノヤルスク・アルミニウム・プラントで 使用される。 電力とアルミニウム・プラントのどちらも ルサール (RUSAL) により管理されている。

クラスノヤルスク・ダム 越流水路 (spillway) の 1 つが開放		クラスノヤルスク・ダムの位置

ダム建設の結果、クラスノヤルスク貯水池ができた。 この貯水池は非公式にクラスノヤルスク海とも呼ばれ、 面積は 2000 km²、体積は 73.l3 km³ である。 長さは 388 km、幅は最も広い所で 15 km、水深は平均して 36.6 m で、 ダムの近くでは 105 m である。

クラスノヤルスク・ダムは地元の気候に影響を与えている。 通常、寒いシベリアの冬には川は凍りつくが、ダムは 1 年中、凍っていない水を流し続けるため、 川は 200 - 300 km 下流まで凍りつくことが無い。 冬には極寒の空気が暖かい川の水と相互に影響して霧を作り、 クラスノヤルスクなどの下流の地域を包み込む。

ダムにはインクラインが装備され、船舶の通過が可能となっている。 実際は電動の歯車式鉄道である。 軌道のゲージは 9,000 mm である。 建設当時には、現代技術の偉業により、わずか 90 分で物理的に移動した。 クラスノヤルスクの際だつ象徴となったため、 これは 10 ルーブル紙幣に描かれた。

ロシアの 10 ルーブル紙幣の クラスノヤルスク・ダム		ダムのインクライン