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Tyne Bridge - Wikipedia

タイン橋： Google map

タイン橋は ノース・イースト・イングランドのタイン川にかかる 通り抜けアーチ橋で、 ニューキャッスル・アポン・タインとゲーツヘッドを接続している。 橋はエンジニアリング会社の 「モット・ヘイ・アンダーソン」 (Mott, Hay and Anderson) -- 後にフォース道路橋 (Forth Road Bridge) をデザインした -- によりデザインされ ミドルズブラ (Middlesbrough) のドーマン・ロング社 (Dorman Long Co.) により建設された。 1928 年 10 月 10 日にジョージ 5 世が公的な開通式を挙行し、 それ以来タインサイドを定義する象徴となった。 これはニューキャッスル・アポン・タイン市の中で 10 番目に高い建築物である。

ニューキャッスル・アポン・タインのタイン橋。 橋の下に見える船は Tuxedo Princess (浮かぶナイトクラブ、現在は移動)。 下にスイング・ブリッジの中央ふ頭	タイン & ウェアの中のタイン橋の位置

橋はノース・イースト・イングランドのランドマークで多くの人が毎日この橋を渡っている。

タイン川を越える最も古い橋はアエリウス橋 (Pons Aelius) で、 現在のタイン橋の近くの場所にローマ人により建設された。 この橋は 122 年頃に建設されたが、修理されなくなった。 次の橋は石造りで 1270 年に建設された。 500 年が経た後の 1771 年にこの橋は大洪水によって破壊された。 1781 年にタイン川にかかる新しい石の橋が完成した。 輸送が増えて、1888 年にこの橋が取り壊され、 現在の スイング・ブリッジが建設された。 橋の開通は 1876 年であった。

1781 年の石の橋と後方に
ハイ・レベル橋、 1861 年の挿絵から

(タイン橋の) 工事は 1925 年 8 月に開始し、ドーモン・ロング社が建設請負業者になった。 建設工事が危険であるのにもかかわらず、 たった一人の労働者 -- 4 人の子供の父親で、サウス・シールズの足場職人であるナサニエル・コリンズ (Natherniel Collins) -- が建設工事で亡くなったのみであった。

1926 年、建設中のタイン橋

タイン橋は 「モット・ヘイ・アンダーソン」 によってデザインされ、 彼らのシドニー・ハーバー・ブリッジのデザインと類似している。 橋は 1928 年 2 月 25 日に開通し、 国王ジョージ 5 世と 女王メアリーが公的な開通式を挙行した。 彼らは橋を利用した最初の人で車 (Ascot landau) で横断した。 開通式には 20000 人の学童が参列し、彼らは 1 日休みになった。 ムービントン・ニュース (Movietone news) は国王のスピーチを録音した。

タイン橋の塔はコーンウォールの花崗岩で建設され、 地元の建築家のロバート・バーンズ・ディック (Robert Burns Dick) により 5 階建ての倉庫としてデザインされた。 しかし内部のフロアーは完成しておらず、倉庫の部分は使用されることがなかった。 歩行者と物資のためのエレベーターが塔に建設され、キーサイド (波止場傍、Quayside) に行けるようになったが、(現在は) もはや使用されていない。

タイン橋を横から見る。
ニューキャッスルのキー・サイド

橋のデザインは放物線アーチを使用している。

橋はゲーツヘッドの J. ダンプニー会社 (J. Dampney Co.) によって製造された特別製のペンキで緑に塗られた。 同じ色が 2000 年に橋にペンキを塗る時に使用された。 橋は 531 フィート (162 m) の幅があり、路面は川の水面より 84 フィート (26 m) 上にある。

路面電車はタイン橋の構造に組み込まれ、1928 年の 10 月の 開通式後に直ちに使用できるようになっていた。 路面電車の車両 No. 289 は 1950 年 3 月 5 日にタイン橋を越えて、 ゲーツヘッドに進入した最後のニューキャッスルの路面電車であった。 路面電車はその後取り除かれたが、路面電車の痕跡が残っている。 例えば上方の架線のような余分な設備がある。

50 年祭の祝賀が 1976 年 10 月 10 日に開催され、1000 個の風船が川の上の空に放たれ、 タイン橋の記念祭を祝った。 この日を記念して、クラシック・カーと当時の服装をした人たちのパレードが交通を遮断し、 国王ジョージ 5 世の 1928 年の開通式を再現した。

開通時には橋は A1 道路を通していた。 しかしながら、1967 年のタイン・トンネルの開通により、 A1 は東に迂回し、橋を通る道路は A6127 となった。 ニューキャッスル・ウェスターン・バイパスの建設に伴い、 A1 道路は再び移動した。 橋を通る道路は A167 に指定され、現在に至っている。

タイン橋 (緑色) を ゲーツヘッド・ミレニアム橋から見る	五輪マークが橋に付いている。

2012 年に、英国で最も大きな (オリンピックの) 五輪マークが橋に設置された。 五輪マークは商用標識の専門企業である ケルソー (Kelso) の 「サインマスター ED 社」 (Signmaster ED Ltd) が製造したものであった。 五輪マークは幅が 25 m 以上で、高さが 12 m で、4000 kg 以上の重さがあった。 これはニューキャッスルでオリンピックのフットボールのトーナメントと聖火リレーを開催するための 準備であった。 聖火リレーでは ベア・グリルス (Bear Grylls) がアーチの頂上からゲーツヘッドのキーサイド (quayside) まで ジップラインで滑り降りた。

2012 年 6 月 28 日に大きな雷がタイン橋に落ちた。 空がとても暗かったので、雷は道路を明るく照らした。 雷は スーパーセル雷雨の一環で、激しい雨をもたらした。-- たった 2 時間に 1 ヶ月分の雨が降り、タインサイドに鉄砲水 (flash flood) を引き起こした。

2015 年にニューキャッスル・アポン・タインはラグビー・ワールド・カップの開催地になった。 3 回の試合がセント・ジェームス・パーク (St. James Park) -- ニューキャッスル・ユナイテッド・フットボール・クラブのホーム・グラウンド -- で開催された。 栄誉を讃えて、大きな電飾がタイン橋に設置された。

タイン橋の夜景
北の堤防から西を見る。

橋と近くの構造はおよそ 700 つがいの ミツユビカモメ のコロニーの営巣地 (nesting site) として使用されている。 これは世界で最も内陸にあるものである。 コロニーは 2010 年の BBC のスプリングウォッチ (Springwatch) のシリーズで取り上げられた。 幾つかのグループ -- これには ノーサンブリア博物誌協会と 地元の野生トラストが含まれる -- が 「タイン川ミツユビカモメ共同事業」を作ってコロニーを保護しようとした。 2011 年に、塔を建設して、営巣地の代替にすることが提案され、 2015 年の 11 月には近くの 1 軒のホテルが鳥を追い払う方策の計画申請を提出した。