ウォルニー橋 (Walney Bridge)

ウォルニー橋 (公式にはジュビリー橋 (Jubilee Bridge)) はイングランド、カンブリア州バロー=イン=ファーネスにあるバスキュール橋で、バロー島とウォルニー島を接続している。橋は A590 幹線道路を通し、この道路の西の終端がウォルニー島にある。

訳注

バロー=イン=ファーネスとは「ファーネスにあるバロー」の意味で、バローの地名のみでは場所が特筆されないためにバロー=イン=ファーネスと呼ぶ。この呼び方からファーネスにはバローが一ヶ所しかないことがわかり、ファーネスでは単にバローだけで意味が通じる。ファーネスとは以下の地域。

1897 年にバロー島とウォルニー島を接続する橋の可能性に関して話が持ち上がった。その当時、ウォルニー島の住民はウォルニー水路を横断するために渡し舟を使用しなければならない事実にイライラし、橋はビクトリア女王の即位 60 周年 (ダイヤモンド・ジュビリー、Diamond Jubilee) を祝賀する機会であることも考えていた。橋が終に承認された時に多くの会社が建設契約を求めて闘い、サー・ウィリアム・アロル社 (Sir William Arrol & Co.) が勝ち得た。 (当時) £175,000 の建設は 1905 年中頃に開始し、 1908 年 7 月 30 日にバロー町長 (mayor) の T.F. テイラー夫人 (Mrs. T.F. Taylor) が終に公的に開通式を挙行した。 1935 年 4 月 4 日に至るまでの 27 年間、橋は有料橋であったが、この時亡き王太后 (Queen Mother) が公的に橋をジュビリー橋と改名し、英国国王ジョージ 5 世の即位 25 周年 (シルバー・ジュビリー、silver jubilee) を記念したと橋の銘板に記録され、橋が町民 (town people) に手渡された。第二次世界大戦の最中に、バスキュール橋は毎晩持ち上げられて、ウォルニー島に上陸した者が橋を渡ってバロー島に進入して造船施設に到達できないようにした。橋は今ではできてから 100 年以上になり、2008 年にカンブリア州議会は橋を修復して、塗装し直すのに £100万を使い、 100 周年記念とした。橋はアビー・ロード (Abbey Road) のジュビリー橋と混同してはいけない。これもバロー島にあり、グレート II の指定建造物である。

ウォルニー・ジュビリー橋は地元の住民から、その色により「青い橋」とあだ名を付けられて、バロー島にある他の橋と区別した。しかしながら、このあだ名は 2008 年に橋が金と黒に塗装された時におしまいとなった。


満ち潮の時にウォルニー島ウォルニー橋	1900 年代のウォルニー橋