ワシントン橋 (ロードアイランド州プロビデンス) (Washington Bridge (Providence, Rhode Island))

ワシントン橋は 3 基の橋から構成され、州間道路 195、US ルート 6、US ルート 44 を通し、シーコンク川を横断し、ロードアイランド州プロビデンスのインディア・ポイント (India Point) とイースト・プロビデンスのワチェモケット・スクエアー (Watchemoket Square) を接続している。 1930 年以来の橋の歴史的部分は、歩行者の横断と「イースト・ベイ自転車道路」 (East Bay Bike Path) につなげる自転車接続路の役目をしている。歩道は国立ワシントン・ロシャンボー歴史トレイル (Washington-Rochambeau National Historic Trail) の一部でもある。

1781 年 6 月にワシントン将軍とロシャンボー伯爵 (Count de Rochambeau) の軍隊がニューポートから行進し、現在の橋の近くでシーコンク川を横断し、マンハッタン島の英国軍に対しての包囲戦に向かった。この場所の橋は 1793 年にさかのぼり、ジョン・ブラウンの「プロビデンス南橋梁会社」 (Providence South Bridge Company) が可動な覆い橋を建設した。この橋は有料道路の一部としての役目を果たし、道路はワチェモケット・スクエアーからトーントン・アベニューを経てマサチューセッツ州トーントン (Taunton) に至っていた。同じ年にブラウンの兄弟のモーゼズ (Moses) は橋の北に中央橋 (赤い橋) を建設し、プロビデンスとウォーターマン・アベニュー (Waterman Avenue) のイースト・プロビデンスにおける終点を接続した。どちらの橋も気象により破壊され、1807 年と 1815 年に再建された。次いで 1885 年に旋回橋が建設されて路面電車を通した。

現在の橋の元々の (南側の) 橋は 1930 年 9 月 25 日にバスキュール橋として開通した。技術者クラレンス W. ハドソン (Clarence W. Hudson) と建築家カール L. オットー (Carl L. Otto) -- どちらもニューヨーク在住 -- によりデザインされ、ジョージワシントンがロシャンボー将軍と共に横断したことを讃え、ジョージ・ワシントンに捧げられている。橋はプロビデンス側の昔のフォックス・ポイント・ブールバード (Fox Point Boulevard) を (東岸の) ワーレン・アベニュー (Warren Avenue) とトーントン・アベニュー (Taunton Avenue) の交差点 -- ワチェモケット・スクエアー -- に接続した。ワーレン・アベニューとトーントン・アベニューは今でも橋のイースト・プロビデンス側で終了している。この 4 車線 (片側 2 車線) の橋は 4 つの大きな石のモニュメント (およそ高さ 15 フィート、幅 8 フィート、奥行き 3 フィート (4.6×2.4×0.9 m)) で記念されていた。橋の正面の石と路面下のアーチにより、ワシントン DC のアーリントン記念橋 (Arlington Memorial Bridge) に類似しているが、長さが短い。

1959 年に橋は進入路と共に、新しく創設された州間道路 195 (I-195, Interstate 195) の一部として再設定され、この年の終わりには I-195 はマサチューセッツ州との境界に近づいていた。しかしながら、橋の将来の渋滞が多くなりすぎることが疑いなくなった。 1968 年に双子の橋 (これには元々の橋の一部を、歩行者/自転車用に保持した) が元々の橋の北側に完成した。およそ 20 フィート (6 m) ほど離れた 2 つの州間道路の橋は利用可能な空間に閉じ込められた。元々の橋に 2 つの変化が加えられたのはこの時である：バスキュール区間は永久に閉鎖された、というのは新しい橋はバスキュール機能を含めるようにデザインされなかったからである。各進入路の北側の橋にあったモニュメントが新しい西向き道路 (の北側) に位置を変え、橋に最終的な外見を与えることになった。

訳注

追加された橋は 2 本あり、北側が西向き、南側が東向きです。 (上の書き方から判断すると古い橋も同じように 2 本あったようです。) モニュメントは道路をはさんでいたのですが、追加された道路を挟むように北に移動した。このモニュメントは Google map のストリートビューで見つけることができます。

1996 年にどちらの橋も修理された。新しい橋では大量の鋼の下部構造が交換され、これによりプロジェクトの期間中に幾つかの車線を閉鎖することが必要となった。古い橋は夜に車線を閉鎖して継ぎはぎをあて、表面に穴を開け、修理し、朝のラッシュ時には車線を開放した。

橋の区間は荒廃した状態になっていた。例えば今では歩道用に使用されている元々の 1930 年の橋がある。この区間は 2012 年 7 月以来、閉鎖され、 RIDOT (ロードアイランド州輸送局) は元々のインフラを線形公園にしようとした。この修理の多くはロードアイランド州の予算の制約と他の経費により制限され、他の経費の問題には橋の古さと、郊外のシーコンク/フォール・リバーやコッド岬に向かう東向きの交通が引き起こす複数地区に関連する交通渋滞の応力 (stress) があった。北 1 マイルにあるヘンダーソン橋 (Henderson Bridge) を除いてはワシントン橋はシーコンク川を横断する唯一の橋である。

訳注

上の説明は少しわかりにくいのですが、上の写真からほぼ理由がわかります。東向きの道路には行き先に応じて出口があり、出口で渋滞が頻発し、設計段階で想定していない重さが橋に加わり、東向きの橋を交換しなければならなかった。これで以下の文章につながります。

ワシントン橋プロジェクトで、東向きの橋が交換された。これには 2 つの橋の間のすき間に新しい橋の一部を作り、新しい橋に交通を移動し、古い橋の左車線を取り壊して、新しい橋の右車線を作ることが含まれた。バスキュール区間にあった古い制御棟 (control booth) は取り除かれた。新しい橋は今や完成した。元々の東向きの構造の一部は保存され、自転車・歩行者用に使用されることになる。

訳注

新しい 2 本の橋は 6 m しか離れていなかったので、一度に移動できる車線は 1 本のみです。これを複数回することで橋全体を移動し、再建することができたと思われます。 1930 年の橋は 4 車線あったので、これが全部自転車歩行者用の道路として残ったとは思われません。かなりの部分が新しい東向きの橋に変更された。恐らく、車線ごとが 1 つの橋の形態を取っていると思われ、修理や再建に容易になっていると思われます。

2012 年 - 2015 年に自転車・歩行者公園が元々のワシントン橋の残りの区間に建設された。この公園は全経費 $2180万で 2015 年 9 月に開園した。この公園は 11 フィート幅の自転車車線と打ち込みコンクリート (stamped concrete) で舗装した分離歩道から構成されている。この道は完全に I-195 の自動車交通から分離されている。

線形公園はイースト・プロビデンス在住のサイクリング愛好家で公園活動家のジョージ・レッドマン (George Redman) の栄誉を讃えて、「ジョージ・レッドマン線形公園」 (George Redman Linear Park) と命名された。レッドマンを讃える銘板が公園の西端に見ることができる。


ワシントン橋、プロビデンス	位置