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Steel Bridge - Wikipedia

スティール橋： Google map、 3D

スティール橋 (鋼橋) は通り抜けトラス型式の 2 階建ての垂直リフト橋で、 米国オレゴン州のポートランドでウィラメット川 (Willamet River) に架かり、 1912 年に開通した。 橋の 1 階は鉄道と 自転車/歩行者 の交通を通し、 2 階は道路交通 (オレゴン州道 99W) と軽鉄道 (MAX) を通し、 橋を世界中で最も多様な橋の 1 つにしている。 橋は世界で唯一の独立に昇降する 2 階建ての橋で、北米で 2 番目に古い垂直リフト橋で、 近くのホウソーン橋に次ぐ古い橋である。 橋は東のローズ・クォーター (Rose Quarter) とロイド・ディストリクト (Lloyd District) を西のオールド・タウン・チャイナタウン (Old Town Chinatown) に接続している。

スティール橋

橋は 1912 年に完成し、1888 年に 2 階建ての旋回橋として建設されたスティール橋 (鋼橋) の代わりになった。 1888 年の構造はポートランドで、ウィラメット川を横断した最初の鉄道橋であった。 橋の名称の由来は橋の建設に錬鉄ではなく、鋼が使用されたことで、 当時としては異常なことであった。 現在のスティール橋が開通した時に、 橋は前任の名称が与えられた。

橋は技術会社 (engineering firm) のウォッデル・ハリントン (Waddell & Harrington) によりデザインされ、この会社はミズーリ州 カンザスシティに拠点をおいていたが、 ポートランドにも事務所 (office) を持っていた。 橋は ユニオン・パシフィック鉄道と オレゴン・ワシントン鉄道 & 航行会社 (OWR&N, Oregon-Washington Railroad and Navigation Company) により $170万 (2016 年の $4200万 に等価) の経費で建設された。 1912 年 7 月に鉄道交通に開通し、 1912 年 8 月 9 日に自動車交通に開通した。

1888 年のスティール橋 (の 2 階) は開通以来、 馬が牽引する路面鉄道が通り、 1889 年 11 月に市で最初の電動の路面鉄道 (路面電車) が通った。 1912 年に現在の鋼の橋が開通した時に、 路面鉄道 (この時までにすべて電化) のすべての軌道が橋を通ることになった。 これは 1912 年 9 月 8 日に開始した。 スティール橋を横断する路面電車の操業は 1948 年 8 月 1 日まで継続し、 この時、橋を使用する最後の路面電車の軌道 -- アルバータ・ブロードウェイ線 (Alberta and Broadway Lines) -- が見捨てられた。 かって広範囲にわたったポートランドのトロリーバスの 1 つの路線も 橋を使用した；ウィリアムズ・アベニュー線 (Williams Avenue Lines) は 1937 年 2 月から 1949 年 10 月 9 日までスティール橋を横断した。 多くの年月の後で 1986 年に電動の公共輸送車両 (electric transit vehicle) が MAX 軽鉄道の形で復帰し、 後にはポートランド・ビンテージ・トロリー (Portland Vintage Trolley) が追随した。

1950 年にスティール橋はハーバー・ドライブ (Harbor Drive) とインターステート・アベニュー (Interstate Avenue) をつなぐ 新しいオレゴン州道 99W の一部になった。 ハーバー・ドライブが 1974 年に取り除かれ、 トム・マッコール水辺公園 (Tom McCall Waterfront Park) で置き換えられた。

1980 年代中頃に、 橋に $1000万 の修復が実施され、 これにはトライメット (TriMet) の MAX 軽鉄道の建設が含まれた。 橋は 1984 年 6 月から、2 年間にわたって、すべての交通に閉鎖され、 1986 年 5 月 31 日に再開通した。 橋を横断する軽鉄道の軌道と頭上架線の完成と試験は、これに続く数ヶ月に実施され、 鉄道は 1986 年 9 月 5 日に開業した。

南向きの州間道路 5 から州間道路 84 に至る交通を通している高架橋 (まだ現存) に接続する、橋の東の進入路からの 1 車線の高架橋が 1986 年に閉鎖され、 1989 年に取り除かれた。 これはオレゴン会議センター (Oregon Convension Center) の周りの交通の流れを改善するための道路変更の一部であった。 センターはその時建設中で、1990 年にオープンした。

橋の 1 階の路面は 1948 年、1964 年、そして 1996 年の大洪水で危機に陥った。

2001 年に、長さ 220 フィート (67 m)、 幅 8 フィート (2.4 m) のカンチレバー型式の歩道が橋の 1 階の南側に設置された。 これは東岸遊歩道 (Eastbank Esplanade) 建設の一環で、 橋を横断する公共の歩道の数を 3 本に増やし、 これには 2 階の 2 本の狭い側道が含まれている。 橋は ユニオン・パシフィック鉄道が所有し、 2 階はオレゴン州輸送局にリースされ、トライネットにサブ・リース (また貸し) され、一方ポートランド市は進入路に責任を負っている。

2000 年の 1 日の平均交通量は： 23,100 台の車両 (これにはトライメット (TriMet) のバスが含まれる)、 200 編成の MAX 列車、40 編成の貨物列車とアムトラック列車、 そして 500 台の自転車である。

MAX のブルー線の西向きの列車が2009 年 に橋を横断。MAX の 5 路線の 4 路線が スティール橋を横断し、各週日に 600 編成以上のMAX の列車が橋を横断する。	アムトラックのカスケーズ列車 が橋を横断。

遊歩道により、自転車交通が急激に増え、 2005 年には毎日 2,100 台以上の自転車が横断している。 MAX の交通もグレシャム・ヒルズボロ線 (Gresham-Hilsboro line, 現在のブルー線) のみが橋を利用していた 2000 年以来、3 倍に増え、 2012 年現在、毎日 605 回の横断がある (週日)。 これはこの期間に MAX の 3 路線 -- レッド線、イエロー線、グリーン線 -- が追加されたからである。

2008 年夏に、2 階が 3 週間閉鎖され、西端に MAX のジャンクションを建設して、 既存の MAX の軌道がポートランド・ トランジットモール (Portland Transit Mall) の新しい MAX の軌道と接続した。 この時になされて変更は、内側の 2 車線が MAX の列車のみに制限され、 車、バスなどの他の自動車交通が外側の 2 車線のみに限定された。

2012 年にスティール橋は 100 周年を記念した。 ジ・オレゴニアン紙 (The Oregonian) によると、 橋はウィラメット川で最も激務をこなしている橋で 「車、トラック、貨物列車、バス、アムトラック、MAX、歩行者、自転車 -- 何でも運んでいる」。

スティール橋のパノラマ：右に モダ・センター。後方にはフリモント・ブロードウェイ橋も見える。

橋のリフト・スパンは長さ 211 フィート (64 m) である。 水位の低い時には 1 階の路面は水面上 26 フィート (7.9 m) にあり、 2 つの路面を上昇させれば、163 フィート (50 m) の垂直余地が与えられる。 独立に昇降できるため、 下の路面を 72 フィート (22 m) 持ち上げて、 上の路面にはめ込ませることができるが、 上の路面を邪魔することはない。 各路面には独自のカウンターウェイトがあり、 上の路面には 2 個、下の路面には 8 個あり、 全部で 9,000,000 ポンド (4,100トン) である。 機械棟は 2 階のリフト・スパン・トラスの上にある。 操作員の部屋はリフト・スパン・トラスから吊り下げられ、 機械棟の真下にあって、 操作員は河川交通と更には 2 階の交通を見ることができる。 2001 年に 1 階に歩道が追加されてから、操作員はカメラと 閉回路テレビモニターにより、1 階の歩道を見ることができる。

下の路面が上の路面にはめ込まれ、 リフト・スパンがほとんど完全上昇	リフト・スパンの開放時の道路面の光景 [訳注：赤白の遮断ゲートが見える]

1980 年中頃に橋が修復されるまでは、 2 階を持ち上げる時に道路と側道を閉鎖する遮断ゲートは 2 人の操作員 -- リフト・スパンの両側に 1 人ずつ -- により手動で操作していた。 ゲート操作員の小さな小屋が内側車線と外側車線の間の路面の上にあったが、 1980 年代の再建の時に取り除かれ、 新しいゲート操作員の小屋が西の塔の路面より上に設置された。 自動遮断ゲートが手動のものに代わり、ゲートの操作が今や自動になった。

HAER の説明	昇降機械 の図式	昇降部品の図式

完全開放時の橋	USS イングラムがスティール 橋を通過し、ポートランド消防 艇に歓迎を受ける、2006年。 ローズフェスティバル艦隊週間	上部側道からの光景。 上の MAX 軽鉄道と 下の歩道が見える。

リフト・スパンを最大上昇した時に カウンターウェイトが路面まで下降	1 階が部分的に 2 階に はめ込まれた時の光景