以下の文書は以下の日本語訳です。

Kosciuszko Bridge (New York City) - Wikipedia

コジオスコ橋： Google map

コジオスコは Kosciuszko の英語読みで、ポーランド人名としてはコシチュシュコとカナ表記されるようです。

コジオスコ橋 ( /ˌkɒziˈɒskoʊ, ˌkɒʒiˈɒʃkoʊ/) はニュータウン川 (Newtown Creek) に架かる 2 つの橋の名前で、 ニューヨーク市のブルックリンとクイーンズの 2 つのボロウ (行政区) の間に架かり、 ブルックリンのグリーンポイント (Greenpoint) とクイーンズのマスぺス (Maspeth) を接続している。 古い橋は 1939 年に開通したトラス橋で、 もはや使用されておらず、取り壊しが 2017 年 7 月に始まった。 すべての交通は 2017 年に開通した南に至る新しいケーブル支え橋を使用し、 双方向に 3 車線を通している。 橋は州間道路 278 の一部で、地元ではブルックリン・クイーンズ高速道路 (Brooklyn-Queens Expressway, BQE) と呼ばれている。 2 つの橋は可動橋ではないニュータウン川を越える唯一の橋である。

2017 年 2 月の新旧のコジオスコ橋 新しいケーブル支え橋は手前左、 1939 年のトラス橋は後方右。	コジオスコ橋の位置

古いトラス橋はミーカー・アベニュー橋と呼ばれる旋回橋に取って代わり、 この旋回橋はブルックリンのミーカー・アベニューを クイーンズのローレル・ヒル・ブールバード (Laurel Hill Boulevard) に接続していた。 古いコジオスコ橋は元々ミーカー・アベニュー橋と呼ばれ、 6 車線の交通 -- 双方向に 3 車線 -- を通していた。 開通の 1 年後の 1945 年に橋はポーランドの軍事指導者 タデウス・コジオスコ (Tadeusz Kościuszko) -- 米国独立戦争の時に米国人と共に戦った人 -- にちなんで改名された。

2014 年に契約が交わされ、もっと容量がある 2 基の交換の橋の 1 基の建設が始まり、 最初の橋は当初は双方向の交通を通すことになっていた。 新しい 2 つの橋は元々の橋と同じ名前を持ち、 どちらもケーブル支え橋となり、各々一方向の交通を通すことになっている。 最初の橋は元々のトラス橋の南側に位置し、 双方向に 3 車線で 2017 年 4 月 27 日に開通した。 古い橋が一旦 2017 年夏に取り壊されると、新しい西向きのケーブル支え橋が 4 車線と 自転車/歩行者用道路として古い橋の場所に作られ、 既存の橋は西向きの橋が 2020 年に開通する時に東向きのみになる。

コジオスコ橋は、元々ミーカー・アベニュー橋と呼ばれ、1839 年 8 月 23 日に開通した。 橋は $600万 から $1300万 の経費 (現在の価格では $103,000,000 から $224,000,000 の経費) で建設されていた。 この新しい橋は、より古いミーカー・アベニュー橋 (元々は 「ペニー橋」 (Penny Bridge、ペニーは 1 セント硬貨) と呼ばれた) の代わりになった。 ミーカー・アベニュー橋は 1894 年以来使用され、 ブルックリンのミーカー・アベニューをクイーンズのレビュー・アベニュー (Review Avenue) とローレル・ヒル・ブールバードに接続した。 この場所の最初の橋は、 「ニュータウン川を横断する有料橋の建設」 を認可する 州議会制定法 (Act of Legislature) により、 1803 年に建設された。 この橋は歩行者 1 人あたり 1 セントを課金し、 これが橋が 「ペニー橋」 と呼ばれた理由である。 1888 年まで、橋は私企業により操業され、その後、人々の資産となった。 1896 年に、橋はブルックリン市の所有物となり、 1898 年に合併により、橋は広域ニューヨーク市 (Greater City of New York) により引き継がれた。

クイーンズ側の上流から見た橋、2008 年

元々のミーカー・アベニュー橋は何度も建て替えられた。 新しいミーカー橋の 1939 年のデザインと形式は最初のミーカー・アベニュー橋と随分違っていた。 初期のものは旋回橋で、幅 20 フィートの 2 車線と 2 つの側道を通していた。 新しい橋は 2 つの 3 車線のコンクリート製の道路を通し、 幅 2 フィートの中央歩道で分離されていた。 付け加えると、この新しい橋は 88,120 立方ヤードのコンクリート構造と共に、 16,315 トンの鋼を含んでいた。

新しい $1,500,000 のミーカー・アベニュー橋の建設者の 1 人はブルックリンのグリーンポイントのジョン・ケリーであり、 彼は以前の海軍深海潜水士で、新しい橋の建設工事を助けたことで有名となった。 1938 年に、彼はケーソン (潜函、cofferdam) -- 箱のような構造で、250 枚の鋼板で製造 -- の建設を完了した。 これにより、新しい橋のグリーンポイント側で、 濡れることなく労働者は水中の橋脚で作業・建設することが可能になった； このあとでケリーはクイーンズ側のローレル・ヒル・ブールバードとレビュー・アベニューでケーソンの 支柱を切り離し始めた。 彼が作業した道具の 1 つは水中切断バーナー (underwater operated cutting torch) で、 これは酸素、水素、圧縮空気を燃焼した。

市政府は 1940 年 7 月 10 日に橋をタデウス・コジオスコ -- ポーランド人のボランティアで米国独立戦争の時の将軍 -- に公的に改名した。 1940 年 9 月 22 日に、 フィオレロ・ラガーディア市長 (Mayor Fiorello La Guardia) は儀式を開催し、ここで彼はニュータウン川に架かる新しいミーカー・アベニュー橋を コジオスコにちなんで改名した。 改名は 15,000 人の聴衆 -- 多くはポーランド系米国人の住民、及び市と州政府の代表 -- の中で実施され、 ある人達はポーランドの自由の精神は死に絶えることがないであろうと述べた。 川の両側でパレードがあり、 ラガーディア市長は新しい名前を記念した銘板の除幕もした。 拍手喝采の中で、市長は フランクリン D. ルーズベルトはコジオスコと同様に 「困難な時期における自由の擁護者」 であると述べ、ポーランドがドイツに占領された第二次世界大戦のことを言及した。 彼は次のようにも述べた： 「私はポーランドが再び生きることに確信を持つ。 自由を愛する人たちを育む大地はどのようなものであれ、 隷属させることはできない。 ポーランドは捕らわれの身であるが、ポーランドの自由の燃えさかる精神は決して破壊されることはない」。 橋の塔の 2 つにはワシの彫刻が上にあり、 1 つはポーランドのワシで、 もう 1 つは米国のワシである。

古い橋は 1 日当たり 10,000 台の車両だけに貢献するものであったが 州間道路システムの一部になった時には、その 18 倍の交通に貢献することになっていた。 橋は州間道路の標準に達していなかった。 というのは排水管や路肩がなかったからである。 1990 年代に橋は劣化し、ひどく渋滞して。 1994 年 - 1995 年における 18 ヶ月の調査の後で、市輸送局の当局者が結論したことは、 多忙な橋の渋滞を軽減するには新しい $1億 の橋 -- これは 3 車線を余分に含む -- を、元々 6 車線のコジオスコ橋に隣接して建設することであった。 この新しい橋は橋全体に計画された修復プロジェクトの 1 部になることになった。 輸送局 (DOT) の監督であるピーター・キング (Peter King) の述べる所では、 この新しい橋はコジオスコ橋の修復の最中に橋の近辺の道路の激しい交通渋滞を避けることが要求されることであった。 キングは通りと交差点の激しい渋滞を避けるためには 「第二の平行な橋」 が解答になるだろうと考えた。

どちらの橋も完成すれば交換の橋になる。

2009 年に 1939 年の橋を新しい橋と交換することが決定され、 新しい橋は東向きの 5 車線、西向きの 4 車線、自転車道路、及び歩道から構成されることになった。 4 つのデザインが新しい橋に考察された： ケーブル支え橋、通り抜けアーチ橋、ボックス・ガーダー橋、デッキ・アーチ橋。 ケーブル支え橋が公開審査の行程を経て選択され、 これにより交換の橋は ブルックリン橋 (これは 吊り橋/ケーブル支え橋 のハイブリッド・デザイン) 以来でニューヨーク市で最初の道路用のケーブル支え橋となり、 更には 1964 年に完成したベラザーノ・ナロウズ橋 (Verrazano-Narrows Bridge) 以来の ニューヨーク市で最初の重要な橋になることになった。

建設は元々 2013 年に始まることになっていたが、2014 年の冬に延期された。 およそ 140 本の木が橋の両側で 2014 年の春に取り除かれ、建設の準備をした。 もっとも当局者は、一旦橋の再建が完成すれば、この 2 倍の木が再度植えられると言っている。

2014 年 5 月 23 日に、 $554,770,000 のデザイン・建設契約が Shanska が率いるチーム -- ヨンカーズ (Yonkers) の Ecco III; ネブラスカ州のキーウィット社 (Kiewit Corporation); 及び主任デザイン担当のカンザス州の HNTB -- に与えられた。 これはニューヨーク州輸送局により、かって与えられた、最大の単一の契約である。 工事には新しい東向きの高架橋の建設が含まれ、 これは 2017 年に完成した； 既存の東向きの橋が取り壊されることになる。 西向きの高架橋は 2020 年までに完成することになる。 新しい橋が建設されるのはコジオスコ橋が悪名高い交通のネックだったからである； ニューヨークタイムズによると 「橋は恐らく市でもっとも悪名が高く、 ドライバーにより、憎悪され、恐れられ、交通報告では (交通の) ネック、少し進んでは止まる、及び一般の遅延と同義語になっている。」 橋はラッシュ時に遅延を 60% 削減し、更には 2 つのボロウの間に 歩行者/自転車 の新しい接続を 提供することであろう。

2014 年 12 月 4 日に工事が東向きの橋で開始し、 これにより橋のブルックリン側のミーカー・アベニューの入口は一時的に狭くする必要があるが、 長期的にはこれを拡張することを目的としている。 工事は昼間に実施され、一時的にもっと多くの渋滞の原因になった。 2015 年 8 月までに、東向きの二基のパイロンと更には橋梁構造の一部が建設中であった。 287 フィート (87 m) の高さのパイロンは深さ 150 フィートから 185 フィート (46 m から 56 m) に 沈められ、各パイロンはこの深さの 4 つの基礎の上に設置された。 パイロンの完成後は橋脚テーブル (pier table) と呼ばれる鋼とコンクリートの支持路面が 2 つのパイロンの間に建設された。 他の路面の (複数の) 区間は橋脚テーブルから外に向かって建設され、 2 本のケーブルが各区間を支え、全部で 50 本のケーブルで支えられ、 長さ 1,001 フィート (305 m) の路面ができた。 4000 米トンのカウンターウェイトが東向きの橋の西の区間の下に建設された。 これは東の区間がより長く、より重いためである。新しい橋は 1 世紀の交通に耐えるように建設された。

2 つのパイロンが建設された、 2016 年	新しい東向きの橋を通り抜ける。 2017 年 4 月。

新しい東向きの橋は、当初は双方向の交通を通し、2017 年 4 月 27 日に予定に先立って開通し、 開通式には アンドリュー・クオモ知事が列席した。 橋は先進照光システム (advanced lighting system) -- クオモ知事の 「光のニューヨーク港」 の取り組みの一部 -- を売り物にするニューヨーク市の幾つかの橋の最初のものである。 これにより橋は観光客の呼び物として光のショーを見せることができる。 この時には、6 車線の交通の 5 車線が新しい橋に移動し、 西向きの一車線が月末までに一時的に古い橋を使用した。 新しい橋はタデウス・コジオスコを記念するために元々の橋と同じ名前を踏襲した。

クイーンズへ向かう道路上 橋の銘板

橋の構造の一部は 2017 年頃に インプロージョン (implosion) により破壊され、 西向きの橋の工事がすぐにも開始できるようになっていた。 この型式の取り壊しはクオモ知事が個人的に橋を爆破することで開始し、 橋全体を丁寧に取り壊すよりは 7 ヶ月から 9 ヶ月を短縮できることになる。 新しい西向きの橋と 歩行者/自転車レーン は 2020 年までに用意され、 橋に余剰の交通容量が与えられることになる。 当初の報道ではインプロージョンの日付は 7 月 11 日と憶測されていたが、 ニューヨーク州輸送局は後に橋はインプロージョンを使用せずに段階的に取り壊されることを確認した。 代わりに橋の主スパンはハシケに降ろされて、進入路がインプロージョンされることになる。 この更新された計画は環境に優しい。 というのは下の川にばらまかれる橋の破片が少なくなるからである。 実際の取り壊しの日は決まっていない。

古い橋の主スパンは繋いだ 2 隻のハシケの上に降ろされ、 2017 年 7 月 26 日に主スパンはニュージャージーに向けて輸送され、 リサイクルされる予定である。 これは古い橋の取り壊しの最初の段階の完成を示した。

クイーンズ土着のアメリカインディアン (Native American) の部族 -- マティンコック (Matinecocks) とカナシー (Canarsies) -- が連邦法により橋の交換計画の情報提供を受けていないといけないのに、 これがされていないことが判明し、これにより彼らが激怒した。 オクラホマ州のデラウェア・ネイション (Delaware Nation) と ウィスコンシン州のストックブリッジ・マンシー (Stockbridge Munsee) は元々どちらもニューヨーク州土着で、 マティンコックとカナシーに付け加え、橋のプロジェクトに意見を述べる 1 ヶ月が与えられた。