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Almshouse - Wikipedia

almshouse は英和辞書には「救貧院」のような訳語が書いてあるはずですが、 色々な英語が「救貧院」に訳されるようなので、ここではカナ表記のアームズハウスにとどめます。

アームズハウスは (ビード・ハウス (bede-house), 貧民ハウス (poorhouse), あるいは ホスピタル (hospital, 慈善施設) とも呼ばれ、) 特定の共同体で人々に提供される慈善住居 (charitable housing) である。 これらが対象としたのは、 地域の貧民、 以前何らかの形式で雇用されていた人、 あるいはその未亡人、 そして高齢者で、 もはや賃貸料を払うことができず、 一般に慈善、あるいは遺贈の受託者 (trustees of a bequest) によって 養われている者である。 (施し物 (alms) は、キリスト教の伝統では、貧民と困窮者を支援するために 寄付された資金あるいはサービスである。) アームズハウスは元々教会システムの拡張として形成され、 後に地方政府 (local officials) と政府 (authority) に順応した。

イングランド、ロックフォード (Rochford) の アームズハウス (almshouse) の絵、1767 年

多くのアームズハウス (almshouse)はヨーロッパのキリスト教施設であるが、 幾つかは非宗教的である。 アームズハウスの経済学は助成された宿泊設備の形を取り、 教区委員 (warden) のような社会介護 (social care) の資源と一体化している。

アームズハウスは 10 世紀から英国で設置され、貧民、高齢者、困窮者に住宅を供給した。 これらは時々、ビード・ハウス (bede-house)、 そしてビード・マン (bedesman), ビード・ウーマン (bedeswoman) の住居と呼ばれた。 ビード (bede) は祈りを意味するアングロ・サクソン (Anglo-Saxon) の言葉で、 アームズ・マン (alms-man) とアームズ・ウーマン (alms-woman) は 慈善の創設者に祈る義務を負っていた。 最初の記録されたアームズハウス (almshouse) はヨーク (York) で アゼルスタン王 (King Athelstan) により設立され； なお存在している最古のものは、 ウィンチェスター (Winchester) の 「セント・クロスのホスピタル」 (Hospital of St. Cross) であり、 およそ 1132 年のものである。 中世には、ヨーロッパのホスピタル (hospital, 慈善施設) の大半はアームズハウス (almshouse) として機能した。 イングランドの中世のアームズハウス (almshouse) の多くは創始者あるいはその家族の魂の恩恵を目的にして設立され、 通常、礼拝堂を組み込んでいた。 その結果、大半はチャントリー (chantry) と見なされ、 1545 年と 1547 年の 「チャントリー廃止法」 (Abolition of Chantries Acts) の下で、 宗教改革 (Reformation) の最中に解体された。

ウェストミンスターにおける ヘンリー 7 世のチャントリー とアームズハウスに関連した文書の詳細。 国王がスター・チェンバー (Star Chamber, 星の部屋) に座り、接見するのは： カンタベリー大主教ウィリアム・ウォーラム (Archbishop of Canterbury William Warham), リチャード・フォックス, ウェストミンスター主教 (Richard Fox, the Bishop of Westminster), ウェストミンスター・アビー (Westminster Abbey) と セント・ポール大聖堂 (St. Paul's Cathedral) の聖職者、 更にはロンドン市長である。

イングランドの世俗のアームズハウス (civil almshouse) と ワークハウス (workhouse) の基礎は 「貧民救済の法律」 (Act for the Relief of the Poor) であった。 これらの施設 (institution) は色々な人口, プログラム, 名称の変更を被ったが、 1900 年までに高齢者はこれらの施設の人口の 85% を占めた。

アームズハウス (almshouse) は一般に慈善組織の地位があり、 居住者の継続した独立を支援することを目的にしている。 アームズハウス (almshouse) とこれ以外の避難住宅の住民の間の重要な描写があり、 アームズハウス (almshouse) の住民には一般に住み続けることの確実な保証がなく、 全く管理する受託者 (trustee) の好意に依存している。

2,600 程度のアームズハウス (almshouse) が英国で操業し続け、 36,000 名の人々に 30,000 軒の住居を提供している。

アームズハウス (almshouse) はオランダで、中世に始めて設立された。 通常、豊かな市民や ギルドによって設立され、これらのアームズハウス (almshouse) は 「良好に組織された救済システムを構成した」。

幾つかのホッフェ (hofjes) は高齢者の宿泊施設としてなお機能している。 大半の居住者は女性である。

1269 年あるいは 1270 年に、アームズハウス (almshouse) はノルウェイで、 最初の既知のものが スタヴァンゲル (Stavanger) で設立された。

アームズハウス (almshouse) のイングランドの伝統は ペンシルバニア州 (Commonwealth of Pennsylvaia) に その創始者のウィリアム・ペン (William Penn) により、 導入された。 メリーランド州の立法府は アナランデル・カウンティ (Anne Arundel County) の アームズハウス (almshouse) を設立し、 州中の土地の所有者に課した固定資産税により資金繰りをした。 マサチューセッツ州もアームズハウス (almshouse) の長い伝統があった。 米国では援助は高齢者と身体障碍者に限定される傾向があり、子供たちは大人たちと 同じ部屋で眠らなければならなかった。

米国の歴史で最初のアームズハウス (almshouse) は 1622 年にマサチューセッツ州ボストン (Boston) で設置された。 元々のボストン・アームズハウス (Boston Almshouse) は 1682 年に焼け落ち、 10 年近く後にボストンの中心地から離れた場所に再建された。

1884 年にマサチューセッツ州のアームズハウス (almshouse) の統計分析から、 ボストン市には 4 ヵ所、州全体には 225 ヵ所のアームズハウス (almshouse) があった。 これらのアームズハウス (almshouse) には 7000 名の人が収容されていた。 このうち 700 名に精神障害 (mental illness) があったと信じられている。 これらのアームズハウス (almshouse) の半分は子供を収容しなかった。

コネチカット州でアームズハウス (almshouse) に入ると、患者は 10 回鞭で打たれた。 1725 年から 1773 年までに、類似の施設が、 ペンシルバニア州、 ロード・アイランド州、 バージニア州、 ニューヨーク州で開発された。 ペンシルバニア・ホスピタル (Pennsylvania Hospital) では 少々の 「きちがい」 ("lunatics") は地下室の壁に鎖でつながれたり、 原始的な拘束服を着せられた。 南北戦争の前には、地方当局者 (local official) はアームズハウス (almshouse) を規制したが、 内部の人々が適切な方法で世話をされたり、 あるいは助けを必要とする時間が与えられていることを確実にしなかった。 1860 年代になって、ニューヨーク州のような、もっと進歩的な州が 委員会を作って、アームズハウス (almshouse) の規制・査察・報告を始めた。

ニューアーク・アームズハウス (Newark almshouse) は 1878 年 9 月に、 シラキューズ州立学校 (Syracuse State School) の支部として開設された。 これはニュージャージー州ニューアークの町の中の 104 エーカーの土地にあり、 853 人程度の患者がいた。 患者を収容した 9 棟の寄宿舎の建物は 45 名から 130 名までの人々を 収容できた。 アームズハウス (almshouse) 内部には 30 名の患者を収容できる小さな病院もあった。 従業員は多くおらず -- およそ 110 名ぐらい --、 アームズハウス (almshouse) に収容された何百名もの若い女子 (woman) の世話をした。 患者はニューアーク州立学校 (Newark State School) に 貧民の監督と、更には裁判官達によって引き渡され、 法廷で精神障害 (insane) あるいは精神薄弱 (feeble-minded) と宣告されていた。

「精神薄弱の女性のためのニューヨーク州保護施設」 (New York Custodial Asylum for Feeble-Minded Women) の患者の多くは 誤って精神障害 (mentally ill) と考えられた。 メリー・レイク (Mary Lake) は州刑務所に 10 年を宣告された若い女性の娘であった。 メリー (Mary) と兄弟は離れ離れになってアームズハウス (almshouse) に入れられた。 彼女は精神薄弱 (feeble-minded) としてニューアーク (Newark) のアームズハウス (almshouse) に引き渡された (commited)。 何年もたってから、彼女は精神障害 (mentally-ill) でないと宣告されて、 アームズハウス (almshouse) を去ることができた。

19 世紀を通じて、アームズハウス (almshouse) は貧民、身体障碍者、高齢者には最後の頼りであった。 居住者 (Residents) は虐待 (mistreatment), 貧困 (destitution) そして非人道 (inhumanity) を経験した アームズハウス (almshouse) は 19 世紀に入っても継続し、 ドロシア・ディックス (Dorothea Dix) のような活動家は施設の 改革のために闘った。 ディックス (Dix) はすべてのアームズハウス (almshouse) から、子供, 精神障害 (mentally il), そして発達障害 (developmentally disabled) を取り除き、 彼らが居住 (reside) する施設、病院、そして保護施設 (asylum) の数を増やすことを求めた。 彼女の活動が勢い (momentum) を得るにつれ、 彼女は精神障害 (mentally ill) の治療のために 30 以上の病院の設置・拡張に重大な役割を演じた 彼女の努力によりアームズハウス (almshouse) から特別なグループが取り除かれ、高齢者が残った。

アームズハウス (almshouse) の最大の問題の 1 つは、これらはほとんど自立できないことであった。 これらは運営するのに経費がかかり、 農場で働いたり、アームズハウス (almshouse) 自身で働くことによって、自分たちの生活費を支払うための収容者の能力は過大に評価されていた。 十分な職員がおらず、施設は維持できず、貧民は次から次にやってきた。 1800 年代の終わりに、アームズハウス (almshouse) は保護施設 (asylum) と福祉施設 (institution) で交代され始めた。

アームズハウス (almshouse) はしばしば複数の小さなテラス・ハウス (terrace house, 連棟住宅, 長屋) あるいはアパート (apartments) で、 少ない住民に宿泊設備を提供する。 ユニットは共同の中庭のまわりに U 字型に建設することがある。 施設によっては礼拝 (religious worship) のための礼拝堂 (chapel) を含んでいた。

ベイクウェル・アームズハウス (Bakewell Almshouses), イングランド、ダービーシャー (Derbyshire)

イングランド、ダービーシャー (Derbyshire) のベイクウェル・アームズハウス (Bakewell Almshouses) は --- 1709 年のもので --- 6 軒の分離した家屋を収容し、 従って 6 つの正面入り口が今日見える。 家には一階に小さな部屋と二階に小さな部屋があり、風呂 (bathroom)、トイレや台所がない。 マナーズ家 (Manners family) であるラトランド公爵 (Duke of Rutland) は 1703 年から 1920 年まで建物を維持した。 彼らは、これと隣接する以前の市役所 (town hall) を慈善団体を運営する受託者 (trustees) に与えた。 市役所 (town hall) は 1966 年の競売で、 £1,137 で売却された。 資金的問題からアームズハウス (almshouse) が遺棄され、2001 年までに居住に不適切になった。 これは £325,000 の経費で、受託者 (trustees) により 2004 年 - 2006 年に 救済・復元され、経費は寄付と助成金により集めた。 これらは今や 3 つのより大きな家屋となり、多くの歴史的造作を持つ現代的施設にまとめられた。

ベルギー、 リール (Lier) のアームズハウス	シャーバーン小屋 (Shireburn Cottage),18 世紀のアームズ ハウス, ランカシャー, ハースト・グリーン (Hurst Green)	イングランド, サクステッド (Thaxted) のセント・ジョン (St John) 教区教会のアームズハウス

イングランド, ベッドフォードシャー, ウーバーン (Woburn) のアームズハウス	イングランド,ゴッドストーン (Godstone) のチャーチ・レーン (Church Lane) の セント・メアリ (St. Mary) の アームズハウス (北翼 (North Wing))	アームズハウス小屋 (Almshouse cottage) 1900 年代初めに建設、イングランド, ホワイトリー村 (Whiteley Village)

イングランド、ケンブリッジの クイーンズ・カレッジ (Queen's College) アームズハウス、1912 年	ロイヤル・アルバート・ホームズ (Royal Albert Homes) イングランド、ケンブリッジ	Boshuisengasthuis オランダ、 レーワルデン (Leeuwarden)

Nieuw Sint-Anthony Gasthuis オランダ、 レーワルデン	Swanenburghshof 南オランダ, ゴーダ