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Harrow (tool) - Wikipedia

農業では、ハロー (harrow, 馬鍬) は農場の道具で、地表耕作 (surface tillage) に使用される。 これは プラウ耕作の後で、土壌を細かくして (breaking up)、 滑らかにするために使用される。 ハロー耕作 (harrowing) の目的は、土の塊 (clod) を細かくして (breaking up)、 種を植えるのに適したティルス (tilth) と呼ばれる土壌構造 (soil structure) を提供することである。 きめの粗いハロー耕作 (harrowing) も、 雑草を取り除き、(種を) 植えた後に種を (土で) 覆うために使用される。

スプリング・トゥース牽引ハロー (spring-tooth drag harrow, バネ歯牽引ハロー)

ハロー (harrow, 馬鍬) は プラウ (plough) と違っており、 後者は土壌層の上部 12～25 cm (5～10 インチ) を切って、ファロウ (furrow) -- 平行な溝 -- を残す。 ハロー (harrow, 馬鍬) はカルティベーター (cultivator) とは違い、土壌の全表面をかき乱し、 一方カルティベーター (cultivator) はその代わりに雑草駆除のために作物列の間の狭いトラック (track) をかき乱す。

ハロー (馬鍬)には 4 つの汎用タイプがある: ディスク・ハロー (disc harrow, 円盤馬鍬)、 タイン・ハロー (tine harrow) 【スプリング・トゥース・ハロー (spring-tooth harrow, バネ歯馬鍬)、 ドラッグ・ハロー (drag harrows, 引きずり馬鍬)、 及びスパイク・ハロー (spike harrows) を含む】、 チェーン・ハロー (chain harrows, 鎖馬鍬)、 そしてチェーン・ディスク・ハロー (chain-disk harrows, 鎖-円盤馬鍬) である。 ハロー (harrows, 馬鍬) は元々牽引動物 (draft animals) -- 例えば、馬、ラバあるいは牡牛 (oxen) -- によって、あるいは時と場所によっては手作業で、牽引された。 現代の実践では、これらはほとんど常に、 トラクターに取り付けられた装置で、 牽引棒でトラクターの後を引きずられるか、 3 点連結 (three-point hitch) で取り付けられている。

ディスク・ハロー (disc harrows)	クランブル・ローラー (crumble roller) は ハロー (harrow) で土壌を緩めてから、 これを圧縮するために使用。

伝統的なハロー (harrow, 馬鍬) の現代的発展は回転動力ハロー (rotary power harrow) で、 しばしば動力ハロー (power harrow) と呼ばれる。

現代の機械農業では、一般に農夫は交互に 2 つのハロー (harrow, 馬鍬) を使用する。 ディスク・ハロー (disk harrow, 円盤馬鍬) が最初に使用されて、 撥土板プラウ (mould-board plough) が残した大きな土の塊 (clod) を 薄切りにし、その次にスプリング・トゥース・ハロー (spring-tooth harrow, バネ歯馬鍬) を使用する。 時間の節約のため、これらは一台のトラクターで牽引できる; ディスク・ハローがトラクターに連結され、この直後にスプリング・トゥース・ハロー (spring-tooth harrow) が 連結される。 その結果、表面に粉末状の土がある滑らかな畑となる。

クライズデール馬 (Clydesdale horse) が スパイク・ハロー (spike harrows) を牽引。オーストラリア、 ニュー・サウス・ウェールズのマラルンディ (Murrurundi)

プラウ耕作した畑へのハロー (harrow) の作用

撥土板プラウは畑の至る所に 独特なファロウ (溝) を残す。	ハロー (harrow) はプラウ耕作した 畑の表面を滑らかにする。

涼しい気候では、もっとも普通なタイプは ディスク・ハロー (disc harrow)、 チェーン・ハロー (chain harrow)、 タイン・ハロー (tine harrow) あるいは スパイク・ハロー (spike harrow) とスプリング・タイン・ハロー (spring tine harrow) である。 チェーン・ハロー (chain harrow) はしばしば耕作地 (tilth) を水平にしたり、種を覆うための軽作業に使用され、 一方ディスク・ハロー (disc harrow) は典型的には プラウ耕作の後で 泥の塊 (sod) を細かく (break up) するような重作業 (heavy work) に使用される。 付け加えると、色々なタイプの動力ハロー (power harrow) があり、 カルティベーター (cultivators) はトラクターから動力を供給され、その前進運動に依存していない。

タイン・ハロー (tine harrows) が使用されるのは： 植え付け (planting) の前に苗床の状態を改良すること、 成長した作物の小さな雑草の除去、 水が下層土 (subsoil) に浸み込むことを可能にするために列の間の土壌を緩めることである。 4 番目はチェーン・ディスク・ハロー (chain disk harrow) である。 鎖に取り付けられた円盤が地面に対して、 ある角度で牽引される。このハロー (harrow) は地表を急速に移動する。 鎖と円盤は回転して清浄のまゝであり、その一方で表土、(top surface) をおよそ深さ 1 インチ (3 cm) まで細かく (break up) する。 滑らかな苗床が 1 回の通過 (pass) で植え付けに準備される。

チェーン・ハローの耕作 (chain harrowing) に使用できることは: 牧草地での糞 (dung) の拡散、 及び草地 (sward) で枯れた物資 (dead material, 藁) を細かく (break up) することであり、 同様にスポーツ・グラウンドの保守で、 軽チェーン・ハローの耕作 (light chain harrowing) がしばしば使用されて、 ひどく使用した後に、地面を平らにして、長靴の印とへこみを取り除いて滑らかにする。 耕作地 (tilled land) では他の 2 つのタイプとの組み合わせが使用され、 チェーン・ハローの耕作 (chain harrowing) では残っている大きな土壌の塊が地表に運ばれ、ここで風雨で細かく (break down) され、 種の発芽に干渉することが防止される。

トラクターとディスク・ハロー (disc harrow) で耕作する。 1940 年代。

すべての 4 つのハローの形式 (harrow type) は 1 回の通過 (pass) で使用されて、 種をまくために土壌を準備することができる。 色々な耕作の過程で、どの 2 つのハロー (harrow) の組み合わせを使用することも普通である。 ハロー耕作 (harrowing) がとても繊細な耕作を提供する時、あるいは土壌がとても軽く、 簡単に風で吹き飛ばされる時には、しばしばローラーが最後のセットに追加される。

ハロー (harrows) は幾つかのタイプと重さがあり、目的に依存する。 これらはほとんど常に構成するのは: ディスク (円盤) を保持する頑丈な枠組み、 トゥース (tooth, 歯)、つなげた鎖 (linked chains)、あるいは土壌を動かす他の手段である。 しかし、タイン・ハロー (tine harrow) とチェーン・ハロー (chain harrow, 鎖馬鍬) は しばしばセットの先頭で頑丈な牽引棒 (rigid towing-bar) によって支えられるのみである。

南半球で、いわゆるジャイアント・ディスク (giant disc) は専門的な種類のディスク・ハロー (disc harrow) で、 起伏のある土地で プラウの代わりになりえる。 ここでは、撥土板プラウ (mouldboard plugh) は木の切り株と岩を処理できず、 しかもディスク・プラウ (disc-plough) は (ディスク (disc, 円盤) が限られた数しかないため) 遅すぎるのである。 巨大 (giant) なホタテ貝の縁を持つ円盤 (disc) はセット、あるいはフレーム (frame) で 動作し、これはしばしばコンクリートうや鋼のブロックで重みをつけて、 刃先 (cutting edge) の侵入 (penetration) を改良する。 この種の耕作 (cultivation) の後に、 通常、肥料の全面散布と種まき (broadcast fertilization and seeding) があり、 列に穴を開けて種を植えることはない。

ドラッグ (drag) は重ハロー (heavy harrow, 重馬鍬) である。

回転動力ハロー (rotary power harrow) あるいは単に動力ハロー (power harrow) には垂直タイン (tines) の複数のセット がある。 タイン (tines) の各セットは垂直軸の上で回転し、土壌を水平に耕作する (till)。 その結果、回転耕運機 (rotary tiller) とは違い、土壌の層はひっくり返る、あるいは裏返しになることがない。 これは休眠中の雑草の種を地表に持ち出すのを防止し、硬盤層の形成につながり得る表面下の土壌の 水平の薄切りはない。

ヨーロッパでは、ハロー (harrow) は古代と中世に使用された。 ハロー (harrow) の最古の既知の絵は 11 世紀の バイユーのタペストリー (Bayeux Tapestry) のシーン 10 (Scene 10) である。 ハロー (harrow) のアラビア語の言及 は 10 世紀のイブン・ワシヤ (Abu Bakr Ibn Wahshiyya) の 「ナバテアン農業」 (Nabatean Agriculture (Kitab al-Filaha al-Nabatiyya)) に見出されるが、知識はバビロニアの情報源からであると主張している。

19 世紀のハロー (harrow)	16 世紀のドイツの紋章に描写された スパイク・ハロー (Spike harrow)