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Kentucky River - Wikipedia

ケンタッキー川はオハイオ川の支流で、長さが 260 マイル (418 km) あり、 米国ケンタッキー州 (Commonwealth of Kentucky) にある。 この川と複数の支流は州の中央地区の多くを集水し、上流 (upper course) はカンバーランド山脈の 石炭採掘地帯を通り抜け、 下流は州の北部中央のブルーグラス地区 (Bluegrass regions) を通り抜ける。 この集水域はおよそ 7,000 平方マイル (18,000 km²) を包含する。 これはケンタッキー州住民のおよそ 1/5 に飲料水を提供する。

ケンタッキー川パリセイズ (Kentucky River Palisades) Raven Run Park	ケンタッキー川の集水域、 北支流、中央支流、南支流 が見える。

フランクフォート (Frankfort) の水門 4 (Lock 4) の上流はもはや航行可能でない。 コンクリート隔壁 (bulkjhead) が水門 5-14 の上流ゲートの後方に注ぎ込まれ、 ダム構造の最も弱い部分を強化した。 14 基のダム全ては州が運営する「ケンタッキー川公社」 (Kentucky River Authority) の管理下にある。 今日、水門の主な重要性はレキシントン市 (city of Lexington) が川から飲料水をくみ出すことを可能にする 貯水池 (pool) を維持するためである。 レキシントン地区 (Lexington area) には年間 40 インチ )(1,000 mm) をはるかに超える降雨があるが、 この地方の石灰岩、カルスト地形 (karst geology) によって、この地区に見られる自然な地表水は 驚くほど少ない。

ウィンチェスター (Winchester), ビーティービル (Beattyville), アーバイン (Irvine), リッチモンド (Richmond), ランカスター (Lancaster), ニコラスビル (Nicholasville), ハロズバーグ (Harrodsburg), ウィルモア (Wilmore), ベーサイ (Versailles), ローレンスバーグ (Lawrenceburg), そしてフランクフォート (Frankfort) も自治体の水道のために川から水を汲み上げている。 700,000 名以上の人々がこの川に水を依存していると見積もられている。

ケンタッキー川の主流はケンタッキー東部 (Eastern Kentucky)、 リー郡 (Lee County) のビーティービル (Beattyville) の 海抜およそ 670 フィート (200 m) の場所で、北支流 (North Fork) と南支流 (South Fork) が 合流して形成される。 中央支流 (Middle Fork) がビーティービル (Beattyville) のおよそ 5 マイル上流で、 北支流に進入する。 川は随分と蛇行して、一般的に北西に流れ、 山岳地帯を通り抜け、 ダニエル・ブーン国立森林公園 (Daniel Boone National Forest) を通り抜け、 アービン (Irvine) とブーンズボロー (Boonesborough) を通過して南西に流れ、 レキシントン (Lexington) の南を通がして、 次に北西に向かいフランクフォート (Frankfort) を通り抜ける。 川はキャロルトン (Carrollton) でオハイオ川に合流する。

ケンタッキー州ブーンズボロー (Boonesborough) のおよそ 15 マイル (24 km) 南東で、 支流のレッド川 (Red River) が合流する。 ブーンズボロー (Boonesborough) のおよそ 20 マイル (32 km) 西で、シルバー川 (Silver Creek) が合流する。 ハイ・ブリッジ (High Bridge) でディックス川 (Dix River) が合流する。 フランクフォート (Frankfort) で、ベンソン川 (Benson Creek) が合流する； この合流点はケンタッキーの元々の 3 つの郡 (county) の接合部であった。 フランクフォート (Frankfort) の北、およそ 10 マイル (10 km) のモントレー (Monterey) で、 エルクホーン川 (Elkhorn Creek) が合流し、この川は「ブルーグラス内部地区」 (Inner Bluegrass region) の多くを配水する。

マディソン群 (Madison County) のクレイズ・フェリー (Clays Ferry) とフランクフォート (Frankfort) の間で、 川はケンタッキー川パリセイズ (Kentucky River Palisades) を通り抜ける。 これは劇的で急な峡谷で、およそ 100 マイル (160 km) の長さがある。

ケンタッキー川北支流 (North Fork Kentucky River) は長さがおよそ 168 マイル (270 km) である。 この川の源流は、 ケンタッキー州の最も南東の端のアパラチア山脈のパイン山 (Pine Mountain) の北西側で、 バージニア州との境界近くの レッチャー郡 (Letcher County) 東部のペイン・ギャップ (Payne Gap) にあり、 US 23 と US 119 の交差点の近くである。 この川は一般的に北西に流れ、蛇行して山がちなパンバーランド高原を通り抜け、 ホワイツバーグ (Whitesburg)、 ハザード (Hazard) そしてジャクソン (Jackson) を通り過ぎる。 水源の近くの Blackey でロックハウス川 (Rockhouse Creek) が合流する。 ハザード (Hazard) のおよそ 8 マイル (13 km) 南東で、カー支流 (Carr Fork) が合流する。 ジャクソン (Jackson) 南東のハディックス (Haddix) でトラブルサム川 (Troublesome Creek) が合流する。 南支流 (South Fork) の合流点の 3 マイル上流で、中央支流 (Middle Fork) が合流する。 川は南支流 (South Fork) と合流して、ビーティービル (Beattyville) でケンタッキー川になる。 エアーデール (Airdale) で川の年間平均流量 (mean annual discharge) は、 1930 年 - 1942 年の期間中に収集されたデータから、 1 秒間におよそ 863 立法フィートである、

コームズ (Combs) の近くの北支流

ケンタッキー川中央支流 (Middle Fork Kentucky River) は ケンタッキー川北支流 (North Fork Kentucky River) の支流であり、 長さがおよそ 105 マイル (169 km) で、ケンタッキー州南東 (southeastern Kentucky) にある。 この川の源流は最南端の レスリー郡 (Leslie County) のアパラチア山脈にあり、 バージニア州境からおよそ 16 マイル (26 km) にあり、 カンバーランド高原を通り抜けて北へ流れハイデン (Hyden) を過ぎる。 バックホーン (Buckhorn) で、せき止められてバックホーン湖貯水池 (Buckhorn Lake reservoir) ができる。 貯水池の北で、一般的に北西に流れ、 リー郡 (Lee County) で北支流 (North Fork) に合流する。 ここはビーティービル (Beattyville) の北支流と南支流の合流点のおよそ 5 マイル (8 km) 東である。 タレガ (Tallega) で、川は 1 秒間に 792 立法フィートの 年間平均流量 (mean annual discharge) がある。

ケンタッキー川南支流 (South Fork Kentucky River) は およそ 45 マイル (72 km) の長さである。 川が形成されるは クレイ郡 (Clay County) のオネイダ (Oneida) の町で、 ダニエル・ブーン国立森林公園 (Daniel Boone National Forest) において マンチェスター (Manchester) の北東およそ 10 マイル (16 km) の地点で、 グース川 (Goose Creek) とレッド・バード川 (Red Bird River) が合流して形成される。 ブルスキン川 (Bullskin Creek) がすぐ下流で合流する。 南支流 (South Fork) は一般的に北に流れ、ひどく蛇行して山がちの カンバーランド高原地帯を通り抜ける。 これは北支流 (North Fork) に合流して、 ビーティービル (Beattyville) でケンタッキー川になる。 ブーンビル (Booneville) で、この川の年間平均流量 (mean annual discharge) は 1 秒間に 1,052 立法フィードである。

ケンタッキー川の洪水は 1800 年代から記録されてきた。 スイスの移民で水門の管理人であるフランク・ヴルツ (Frank Wurz) は 1867 年の洪水を記録し、 地元の農民達と話をして、より以前のものを知った。 彼らは 1817 年、 1832 年、1847 年、そして 1857 年の大洪水のことを彼に話した。 ヴルツ (Wurtz) は 1867 年、1880 年、そして 1883 年の洪水を記録した。 最後の洪水は、彼の主張では 1847 年の洪水よりも水位が 5 フィート高かった。 1883 年の洪水は彼の仕事を流し去った。

1919 年 1 月 1 日に、フランクフォート (Frankfort) で 10 時間に水位が 10 フィート上昇し、 川沿いの多くの小さな町に被害を引き起こした。 同じ年の 11 月にフランクフォート (Frankfort) で 1 時間に水位が 3 フィート上昇した。 1920 年に、洪水によりフランクフォート (Frankfort) の下水が逆流した。 1924 年の始めと 1926 年の 12 月にも大規模な洪水があった。

洪水が 1927 年にケンタッキーと南部 (the South) を襲い、 ケンタッキー州の集水域とネオン (Neon), ホワイツバーグ (Whitesburg) とハザード (Hazard) のような 共同体に広範囲な被害を引き起こした。 何百人もの人々が家庭から避難した。

1930 年代を通し、この地域はすでに経済不況で苦しんでいたが、 何度かの洪水を処理する必要があり、この中に 1936 年のとりわけひどいものがあった。 この年、オハイオ川が洪水になって、ケンタッキー川の下流に逆流した。 水位は 42.7 フィート (13.0 m) の高さに達し、フランクフォート (Frankfort) の半分に氾濫し、 昔の州都 (Old State Capital) を孤立状態にした。 全部で 12,000 平方マイル (31,000 km²) のオハイオ川の流域が氾濫した。

1937 年の激しい洪水は冷たい天候により悪化し、 社会不安 (civil unrest) になった。 フランクフォート (Frankfort) のケンタッキー州立感化院 (Kentucky State Reformatory) では、 水位は壁の上で 6 フィート (1.8 m) 上昇した。 1 階の住民が 2 階に上がり、人種的な緊張状態が勃発した。 24 名の囚人が逃げようとしたが、威嚇射撃のあとで、唯一人が去った。 清潔な水と食料が牢獄に残されていなかったので、当局者は 2900 名の population を 牢獄の隣の丘にある知的障害施設 (feeble-minded institute) に移動した。 大工が呼ばれて、一時的な建物 (housing unit) が建設された。 牢獄暴動の動揺から、州兵 (National Guard) が呼ばれて、 仮設の牢獄を監視した。 囚人たちはこの状況では危険すぎると思われたため、 ローレンスバーグ (Lawrenceburg) とレキシントン (Lexington) に移動された。 ハッピー・チャンドラー知事 (Happy Chandler) は成功裏に押し進めて、新しい感化院 (reformatory) をラグレンジ (LaGrange) に建設した。

公衆が洪水の影響をなお処理している最中に、 ケンタッキー・ユーティリティーズ (Kentucky Utilities、[訳注：電力会社]) はディックス・ダム (Dix Dam) の 放水路 (spillway) を開放し、これは洪水の水位を更に高くした。 止めると、3 フィート (0.91 m) 余分の水が追加された。 マーサー郡 (Mercer county) では、 ウッドフォード郡 (Woodford) に接続する渡し船が流され、代わりがなかった。 1939 年の洪水は、ハザード (Hazard) では 1937 年の洪水よりもわずかに高かった。

ケンタッキー川の集水域の住民は、洪水の制御をもっと実施するように連邦政府に要求した。 ケンタッキー水力発電 (Kentucky Hydro-Electric) は早くも 1925 年に南支流 (South Fork) のブーンビル (Booneville) の 1 マイル (1.6 km) 上流に、 162 フィート (49 m) のダムの建設を押し進めた。 色々な理由から、多くの人はこれに反対した。 ダムは貯水池を作り、南支流 (South Fork) を 28 マイル (45 km) せき止める予定であった。

1939 年、 フランクリン・ルーズベルト大統領 (Franklin Roosevelt) は 1938 年の洪水制御法 (Flood Control Act) に署名し、 この法律は、米国工兵隊による多くのダムと貯水池の建設あるいは調査を認可した。 たった 2 つの小さな湖 -- カー・フォーク湖 (Carr Fork) とバックホーン湖 (Buckhorn) -- がケンタッキー川の集水域で作られた。 最も議論の多いプロジェクトであるレッド川ダム (Red River dam) は、 川の景色の良い渓谷の大半を水没することになり、 1975 年に終に見捨てられた。 この時までに、もっと多くの人々がこのようなダムの建設で、広範囲の環境と生息地の影響を理解し、 支援することに乗り気でなくなっていた。

川は素晴らしい魚釣りを提供する。 ケンタッキー州でかって釣れた最大のゴールドアイ (goldeye, [訳注：魚の種類]) (2 ポンド 0.64 オンス (0.925 kg)) はケンタッキー川で釣れた。