パスヘッド (Pathhead)

パスヘッド村はスコットランド、ミッドロージアンの保護地域である。

パスヘッドはダルケイス (Dalkeith) の南東およそ 4 マイル (6.4 km) にあり、スコットランドの首都エジンバラの南およそ 11 マイル (18 km) にある。村はタイン川の東岸の上方にある。村の名称 (パスヘッド = 道の先頭) はその位置によっている。村は海抜 500 フィート (150 m) の場所にあり、エジンバラからラウダー (Lauder) への主要道路が登り始める先頭にある。現在では A68 道路 (ヨーロッパ・ルート E15 の一部) が村を通り抜ける主要道路である。 2008 年のダルケイス・バイパスの開通とともに、エジンバラまで 10 分 - 15 分で行けるようになった。

5 基のアーチから構成される石の橋が村の北西の入り口で、タイン川越しに A68 を通している。橋は 80 フィート (24 m) の高さで、5 スパンから構成され、各スパンが幅 50 フィート (15 m) である。これは 1827 年 - 1831 年に技術者トーマス・テルフォードのデザインに基づいて建設され、カテゴリー A の指定建造物 (listed building) である。

村の北にはプレストン・ホール (Preston Hall) があり、これはゴードン侯爵夫人 (Duchess of Gordon) のために、ウイリアム・アダム (William Adam) がデザインした邸宅で、後にアレクサンダー・カレンダー (Alexander Callander) のために、ロバート・ミッチェル (Robert Mitchell) により再建され、カレンダーの子孫がいまだに邸宅に居住している。タイン川の反対側にはオクセンフォード城 (Oxenfoord Castle) があるが、元々は 16 世紀のマギル・オクスフィヨルド子爵 (MakGill Viscout of Oxfuird) に属する城 (tower house) であった。これはロバート・アダム (Robert Adam) により城の様式で拡張され、更にステア伯爵 (Earl of Stair) のためにウィリアム・バーン (William Burn) により修正された。パスヘッドの西には、ボグリー・カントリー・パーク (Vogrie Country Park) があり、建築家のアンドリュー・ヘイトン (Andrew Heiton) により建設された 19 世紀のボグリー邸宅 (Vogrie House) がその中心にある。パーク (公園) は広大で、ずいぶん人気があり、とりわけ夏場に顕著である。ここには 9 ホールのゴルフ・コースもある。

村の 2 マイル (3.2 km) 南西にはクライトン城 (Crichton Castle) がある。城は 14 世紀後半から、16 世紀に閉鎖されるまで居住された。城は影響力のあるクライトン家の住居であり、次にボスウェル (Bothwell) の歴代のヘボン子爵 (Hepburn Earls) に引き継がれ、彼らの一人がスコットランド女王メアリーの 3 番目の夫であった。ボスウェル家の没落とともに、城はフランシス・スチュアートのものとなり、彼は立派なイタリア風の北の区域を付け加えた。

村には郵便局、パブ、パン屋、カフェ、立ち寄り所 (drop-in center)、魚とピザのテイクアウトがある。村の西側には公園もあり、フルサイズのフットボール競技場、パビリオン、そして子供たちの遊び場もある。新しく建設された小学校 (地元の複数の小学校を一緒にしたもの) には人工芝の競技場 (4G アストロターフ) があり、これは村の北西の端にある。メイン・ストリートのすぐそばにはカトリック教会のセント・マリーズ (St. Mary's) がある。

1 時間に 1 本のバスがペリマン・バス (Perryman's Buses) によって運行され、村とエジンバラを接続し、ダルケイス (Dalkeith) とエッジヘッド (Edgehead) を経由している。必要時間はおよそ 45 分である。51 番のバスは南のジェトバラ (Jedburgh) まで行き、 52 番のバスは南のケルソー (Kelso) まで行く。

村の北西には、新しいタインウォーター小学校 (Tynewater Primary) とタインウォーター保育園 (Nursery) があり、既存の村の南部にあった複数のパスヘッド小学校とパスヘッド保育園の代わりになった。多くの子供はダルケイスにあるセント・デービッドの RC 小学校にも行っている。大半の子供はセント・デービッドの RC 高校やダルケイス高校のどちらかに行っており、どちらもダルケイスにある。

訳注

上の記述に幼稚園がないことに気が付き、イングランドと同様に小学校の開始が早いようだと考え、 Education in Scotlandを調べたところ、スコットランドの方が 1 才早く小学校が開始するようです (小学校は 7 年間)。 16 才までが義務教育のようで、イングランドの方が日本の高校相当までが義務教育ですから、日本はスコットランドの方に近い。但し、スコットランドでも 5 才から 19 才までの子供は政府が資金提供する学校では授業料はいらないようです。 (卒業時には試験が課せられているようなので、不合格であればややこしいことになるはずです。)

本文の「高校」は中学校のことか、中高一貫に近いイングランドの「総合学校」に近いのかは不明です。読みだすとあまりにややこしいので、簡単に読めない。イングランドの教育のことに関しては、テルフォードのテルフォード・ニュー・タウンの訳注に少しだけまとめてあるので、そちらを参照してください。

教育のことは自分たちの国のことを主眼にしており、簡単に比較できなくなっています。


A68 道路がパスヘッドを通過	ミッドロジアンにおけるパスヘッドの位置	トーマス・テルフォードのロジアン橋 (1831 年) がタイン川を越える。