スーセント・マリー橋会社 (Sault Ste. Marie Bridge Company)

英語版の Wikipedia で、スーセント・マリー国際鉄道橋のことに関して書かれているのは、今の所この項目だけで、非常に少ししかありません。スーセント・マリー国際鉄道橋はスー水門群のすぐ上流にあります。

スーセント・マリー国際鉄道橋：
Google map、
ストリートビュー：米国側 (垂直リフト、バスキュール)、カナダ側 (旋回スパン退避状態)、
アップされた写真：垂直リフト・スパン (バスキュール・スパンも見えている)

スーセント・マリー橋会社はウィスコンシン・セントラル社 (Winconsin Cenral Ltd.) の子会社である。この会社はミシガン州スーセント・メリーとオンタリオ州スーセントメリーの間のセント・マリー川を横断する鉄道橋を管理している。

訳注

上の左側の写真には退避した旋回橋が 2 基写っています。右側が赤い。このうちの左側がスーセント・マリー国際鉄道橋のもので、右側はもう一基は恐らくカナダ側の水門とダムの管理のためではないかと思う。
上の右側の写真はウォーレン・トラスとしているが、パーカー・トラスの間違いと思われる。

以上だけでは、ほとんど説明らしい説明がないので「歴史的な米国工学記録」(HAER, Historical American Engineering Record) の関連する部分 ( Sault Ste. Marie International Railroad Bridge) の重要性 (significance) から引用します。

スーセント・メリー国際鉄道橋はセント・メリー川を横断する 9 基のキャメルバック・スパンとセント・メリー滝運河 (St. Mary Falls Canal) の米国側の水門を横断するバスキュール・スパンと垂直リフト・スパンがある。この橋は、一つの橋にこの 3 つの型式のスパンを含む米国で唯一の橋である。付け加えると、この橋は 1915 年に指摘されているように、二枚リーフのバスキュール橋の二枚リーフを接続するためにインターロック機構を組み込んだ最初の橋である。この橋は工学史の観点からはミシガン州で最も重要な鉄道橋であり、国の歴史登録財に登録するのに適格である。

HAER の説明は米国内の橋の部分に限定していますが、全体を考えれば、垂直リフト橋、バスキュール橋、及び旋回橋も組み込んでおり、恐らく世界中でこのような橋はここ以外にないと思われます。


旋回橋の部分が表示、退避状態で船舶が通行できる。もう一つの橋は車用の道路橋。	1905 年の鉄道橋の写真元々の 10 基のウォーレン・トラス・スパンが見える。道路橋はまだ建設されていない。