フィンランド鉄道橋 (Finland Railway Bridge)

フィンランド鉄道橋： Google map (衛星写真)、ストリート・ビュー：東岸から、フォトスフィア：西岸の下流側 (北側) から、空から、アップされた写真：橋が開放
この橋は新旧 2 本の橋から構成され、どちらも建設時にはバスキュール橋として建設されましたが、古い橋は垂直リフト橋 (昇開橋) に変更されました。アップされた写真に橋が開放されている状況が見える。

フィンランド鉄道橋 (ロシア語：Финля́ндский железнодоро́жный мост) は一組の平行な橋で、ロシア、サンクトペテルブルクでネヴァ川を横断している。この可動橋はリーヒマキ・サンクトペテルブルク鉄道にあり、サンクトペテルブルクの北の鉄道網と南の鉄道網を接続している。同じ単数の名称がどちらの橋にも適用される。

最初の橋は 1910 年 - 1912 年に技術者の Nikolay Appolonovich Belelyubsky, Grigory Grigorievich Krivoshein, I.G. アレクサンドルフ (I.G. Aleksandrov) と建築家の Petrovich Apyshkov により建設された。橋建設の資金提供をしたのは主にフィンランド大公国で、これはフィンランド鉄道 (Finland railway) とフィンランド国営鉄道 (Finnish State Railways) をロシアの鉄道システムに接続することによりもたらされる戦略的な価値によっていた。

訳注

原文のフィンランド鉄道とフィンランド国営鉄道は共に VRグループにリンクが張ってあります。

1983 年に冷凍船 Komsomolets Tatarii が 500 トンの魚のシロマス (vendas) を輸送中に橋に衝突した。船体に穴が開き、数百メートル下流の川の中央で沈没した。これはアレクサンドル・ネフスキー橋に至る中間であった。

1983 年 - 1987 年に、第二の橋が、下流側に既存の橋に平行に、技術者の O.Y. Rusin により建設された。新しい橋の形は既存の橋の形に添うように建設された。この第二の橋の中央の可動区間は一枚リーフのバスキュール橋であった。

歩行者と自転車はテロの理由から、橋を横断することが禁止された。

この橋の構造はボルシェオフチンスキー橋 (Bolsheokhtinsky Bridge) に密接に関連している。同じ建築の解決策がリガ (Riga) のダウガヴァ川を横断する鉄道橋のデザインにも使用された。

橋は長さ 538 m (1,765 フィート) の鋼の橋として建設され、2 本の鉄道軌道と 1 本の歩行者用通路を通していた。橋のデザインを構成するのは 4 基の等しい長さのアーチ・スパンで、どれも 110.7 m (363 フィート) の長さがあり、これが対となる橋台のスパンと中間にある中央可動区間で囲まれている。可動区間は当初は二枚リーフのバスキュール橋であったが、後に垂直リフト橋に転換された。

左岸からの橋の進入路はコンクリート製の複数スパンの高架橋を通り抜ける。これはデンマークの会社 Christani によって 1911 年 - 1913 年に建設された。右岸では橋の進入路は金属製の高架橋である。

1988 年に古い橋は深刻な腐食の被害から交通が閉鎖された。 1994 年までに古い橋の回転スパンと回転機械が取り壊された。

訳注

ここは随分説明不足です。ここで与えられた説明から判断すると、次のようにしたようです。古い橋を取り壊して新しい橋を建設しようとすると橋は工事期間中に閉鎖しないといけません。これを避けるために新しい橋を古い橋のそばに 1983 年 - 1987 年建設したのです (前節の内容)。そのあとで古い橋を取り壊すことをせずに継続使用ができるかどうかを調べ、深刻なひび割れがあることが判明したため当分閉鎖して修理したのです。しかし可動部の修理が不可能であったため、古い橋のバスキュールが取り除かれ (ここまでが上の段落の内容)、垂直リフト橋に置き換えたのです (以下の段落の内容)。そのため、この橋は下流側の可動部がバスキュール橋で上流側が垂直リフト橋なのです。結果的に橋を通過できる列車が倍増しますが、これは近くの鉄道ターミナル (駅) の建設と密接に結びついていたと思われます。 (以下の内容との関連から判断。) 恐らくこれを記述した人はロシア人で英語でうまく説明できないからこうなったのではないかと思います。それと、もう一点、この文章では垂直リフト橋の用語が使用されていません。これを使用すると説明が理解しやすくなるのに、これをしていないのは、原作者がこの用語 (英語) を知らなかったからと思われます。

2002 年 - 2003 年の期間に完全なオーバーホールが古い橋に実施され、これはラドシュスキー (Ladozhsky) 鉄道ターミナルの建設に関連し、全経費はおよそ 9 億リーブルであった。オーバーホールの最中に新しい回転スパンと回転機械が搭載され、支持する橋の塔は一新された -- 橋の支持橋脚は新しいもので交換された。橋の基礎はフォールスワーク板と水面下のコンクリート作業により、強化コンクリートでコーティングして強化した。付け加えると、隣接する金属製の高架は完全にオーバーホールされ、 43 基の橋脚と対応する 42 個のスパンが交換された。全ての建設・修復工事は 2003 年の 1 月までに完成していた。

2012 年現在では、橋の持ち上げは 1 晩に 1 回あり、午前 02:20 - 05:30 の間で、背の高い船は 02:40 - 05:10 の間に割り当てられている。夏季の河川交通は毎年 4 月 20 日 - 11 月 20 日で、気候状態により、わずかな変動がある。橋の持ち上げ時間は個々の航行シーズンで一定であるが、必要とされれば、数年ごとにわずかな変更がある。