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| コブから壁を作る。 |
以下の文書は以下の日本語訳です。
Cob (material) - Wikipedia
コブ (cob, cobb, あるいは clom (ウェールズ語)) は自然な建設資材で、 下層土 (subsoil)、水、繊維質の有機物 (典型的には藁)、 そして時には石灰から作られる。 下層土の成分は当然変化し、もしもこれが正しい混合物を含んでいなければ、 砂と粘土で変更する。 コブは不燃性、耐震性があり、経費が安い資材を使用する、 もっとも、これは労働力が随分必要である。 これは、芸術的、彫刻的な形態を作るように使用でき、この使用は近年に 自然建築と持続可能性運動により復活した。
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| コブから壁を作る。 |
技術的建築文書あるいは工学文書 -- 例えば西米国の「均一建築基準法」 (Uniform Building Code, [訳注：米国では基本的には各州が建築基準法を定めている]) -- では、コブは構造的状況で使用する時には 「火入れしていないネンド・レンガ」 (unburned clay masonry) を言及する。 これは非構造的な状況では骨材 (aggregate) を言及することもあり、 例えば 「ネンドと砂の骨材」 (clay and sand aggregate) あるいはもっと 単純に 「有機骨材」 (organic aggregate) のように言及され、例えば コブは柱と梁の建設 (post and beam constrution) の充填材である。
コブ (cob) は 1600 年頃に使用されたことがわかっている英語で、 有史以前から建築に使用された古代の建築資材である。 コブ (cob or cobbing) の語源は不明であるが、 ある場合には 「あてる」 (beat or strike) の意味があり、これがコブの資材を壁に塗る方法である。
アフガニスタンの最古の人造構造の幾つかは、「突き固め土」 (rammed earth) とコブから構成されている。 コブ建造物 (cobwork, tabya) は 11 世紀と 12 世紀に マグリブ (Magreb) と アンダルス (al-Andalus) で使用され、 14 世紀の イブン・ハルドゥーン (Ibn Khaldun) により、詳細に記述されている。
コブの資材は多くの名称で呼ばれ、これには： アドビ (adobe), 塊ネンド (lump clay)、 パドル・ネンド (puddled clay)、 白亜ドロ (chalk mud)、 wichert、 clay daubins、 swish ( アサンテ・ トウィ語 (Asante Twi))、 トーシ (torchis (仏語、英語： ドーブ (daub))、 ボージ (bauge (仏語))、 ブジール (bousille (仏語)、 英語：ドロとコケ (mud with moss))、 及びキャット & クレー (cat and clay) がある。
コブは地球上の色々な気象地帯で見ることができる。 ヨーロッパの実例に含まれるものに：
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イングランド、デヴォンの古いコブ小屋の
"コブ縫い" 修理 ("cob stitch" repair) |
多くの古いコブの建物が見られるのは： アフリカ、中東、そして米国南西部の多くの場所である。 幾つかのコブの小屋は 19 世紀中頃のニュージーランドから生き延びている。
伝統的には、イングランドのコブではネンドを基礎にした下層土と、砂、藁、及び水を牛が 踏み固めて作ったものである。 イングランドの土壌は白亜 (chalk) を色々含み、随分多くの白亜から作ったコブはチョーク・コブ あるいは wychert と呼ばれる。 土の混合物は次に石の基礎の上に何層にも汲み出され、 労働者により踏み固められて壁になる、この工程はコビング (cobbing) と呼ばれる。 建設は直前の壁の層が乾燥するのに必要な時間に応じて進行する。 乾燥してから壁は切り取られて、次の層が建設される。 壁が形を成してくると、あとで扉や窓が設置される開口部のために横木 (lintel) が置かれる。
コブの家の壁は一般に 24 インチ (61 cm) の厚さがあり、 窓はそれに応じて深く設置され、特徴的な内的な外見が家に与えられる。 分厚い壁は素晴らしい熱容量 (thermal mass) を提供し、冬には温かく、夏には涼しくなる。 高い熱容量値を持つ壁は家屋の熱の緩衝材として機能する。 この資材は 雨がち 且つ/あるいは 湿度の高い気候でも長い寿命がある、 但し、高い基礎構造と覆いかぶさる大きな屋根が必要である。
コブは耐火性能がある、一方、耐火コブ (fire cob) (藁や繊維質を含まないコブ) は耐火資材で (火に通していない普通の赤レンガと同じ資材である)、 歴史的に使用された場所は： 煙突、 暖炉、 (鍛冶場の) 炉、 そしてるつぼ である。 しかしながら、繊維質がなければコブはその引張強度 (tensile strength) のほとんどを失う。
ケビン・マッケイブ (Kevin McCabe) が 1994 年に英国、イングランドで、 2 階建て、4 寝室のコブ・ハウスを建設した時に、 70 年間で国内最初のコブ・ハウスと思われた。 彼の技術はとても伝統的なままであった； 彼がした唯一の革新はトラクターを使用することで、これでコブを混ぜ、 砂や shillet (シレット -- 砕いた 頁岩の砂利) を追加して縮小を削減した。
2002 年から 2004 年にかけて、持続可能性の熱狂家のロバート・ホプキンズ (Robert Hopkins) は 家族のためにコブ・ハウスの建設を開始し、 およそ 100 年間でアイルランドで最初のものであった。 これは共同体のプロジェクトであったが、正体不明の犯人により完成間際に放火で破壊された。 この家は コーク州 (County Cork) の 「実用的持続可能性のホリーズ・センター」 (Hollies Center for Practical Sustainability) にあったが、2010 年に再建された。 他にも完成した現代のコブ・ハウスが幾つかあり、 もっと多くが計画中で、これには公の教育センターが含まれている。
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現代のコブ・ハウス、英国
オタリー・セント・メアリー (Ottery St. Mary) の近く。 |
コブのオーブン (oven, かまど)
を装飾 |
2000 年 - 2001 年に、4 寝室からなるコブ・ハウスで、 英国イングランド ウスターシャーにあって、 「共同経営建築家」 (Associated Architects) によりデザインされたものが、 £999,000 で売却された。 Cobturn House は 2001 年に建設され、 王立英国建築家協会 (Royal Institute of British Architect) の 2005 年の 「持続可能性建築」 賞 (Sustainable Building of the Year award) を勝ち得た。 全建設経費は £300,000 であったが、厚さ 1m の外側のコブの壁はたった £20,000 しか必要でなかった。
米国太平洋岸北西部 (Pacific Northwest) では、 コブの建設の復活があり、これは代替の建築方法としてであり、 そして、この型式、機能、そして費用効果のより望ましいものとしてであった。 パット・ヘネベリー社 (Pat Hennebery)、 トレーシー・カルバート社 (Tracy Calvert)、 エルク・コール社 (Elke Cole)、 そして コブワークス社 (the Cobworks) の作業場はカナダ、 ブリティッシュ・コロンビア州の 南 ガルフ諸島 (Gulf Islands) で 10 棟以上のコブ・ハウスを設置した。
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ソータ建設サービスの会社本部、
米国ペンシルバニア州 ピッツバーグ、コブ壁で建設。 |
現代のコブ・ハウスの実例、太平洋
北西様式、外部のコブ壁は魅力的で 一様な外見にするために漆喰を塗った。 |
2010 年、米国ペンシルバニア州ピッツバーグのソータ建設サービス (Sota Construction Service) は新しい 7500 平方フィートの会社本部の建設を完成し、 これには外壁にコブ壁の造作と他の省エネルギーの造作 -- 床暖房 (radiant heat flooring)、屋根の太陽電池、 そして昼光照明 (daylighting) -- があった。 コブの壁は他の持続可能な造作と合わせて、 この建物が 2012 年に LEED プラチナ評価を受けることを可能とし、 どの LEED のカテゴリーでも、全獲得点の比率により、最高のスコア―の 1 つを受領した。
2007 年に アン & ゴード・ベアード夫妻 (Ann and Gord Baird) は カナダ、ブリティッシュ・コロンビアのビクトリアで 2 階建てのコブ・ハウスを、 見積もり経費 $210,000 CDN で開始した。 3150 平方フィートの家は床暖房 (heated floors)、太陽電池 (solar panels) があり、 南向き (southern exposure) により、受動太陽暖房を可能にしている。
ウェールズ建築家のイアント・エバンス (Ianto Evans) と研究者のリンダ・スマイリー (Linda Smiley) は 1980 年代と 1990 年代に建築技術に磨きをかけ、これはオレゴン・コブ (Oregon Cob) と呼ばれた。 オレゴン・コブは砂と藁を混ぜたドロのかたまりを使用する引き留め技術 (layup technique) の変形と 丸くする建築様式 (rounded architectual stylism) を統合している。 彼らはコブと藁俵 (straw bale, ストロー・ベール) の混合物で、ベールコブ (balecob) と呼ばれる物で実験をしている。