マームズベリー・マーケット・クロス (Malmesbury Market Cross)

マームズベリー・マーケット・クロスはグレード I の指定建造物で、イングランド、ウィルトシャー州 (Wiltshire)、マームズベリー (Malmesbury, /ˈmɑː(l)mzbəri/) の 15 世紀末の構造である。

このマーケット・クロスは町の中心に立ち、ハイ・ストリート (High Street) の北端にある。これは 1490 年頃に建設され、恐らく最近廃墟になったマームズベリー修道院 (Malmesbury Abbey) から引き揚げた石灰岩を使用した。この修道院は当時はクロスからマーケット広場を丁度横断した場所から始まっていた。これは垂直ゴシック時代 (Perpendicular Period) の精巧に彫刻された 8 角形の構造で、この種のものとしてはイングランドで最も良く保存されたものの 1 つであると思われ、 1949 年にグレード I の指定建造物になった。磔 (Crucifixion) と幾人かの聖者の浮彫 (relief) の彫刻は開放ランタン (open lantern) にあって、イギリス宗教改革 (Reformation) を生き延びた。もっとも彫像の下の壁龕 (へきがん) は現在は空白である。内部にはリアーン・アーチ天井 (lierne vaulted roof, 従属リブ・アーチ天井) が彫刻されたボス (boss) を持ち、中央柱 (central column) から飛び出し、まわりに石が配置されている。低い壁、ないしはベンチが 2 つのアーチを除いた外側のアーチすべてについている。建物は高さ 40 フィート以上であり、外見から「鳥かご」 (the Bird case) のあだ名がつき、日中はいまだにマーケット商人の屋根になり、夜には会合場所になっている。

1542 年にマームズベリーを訪問したジョン・リーランド (John Leland) は次のように述べている。

マームズベリー (Malmesbyri) には良好な、素早い [活発な] マーケットが土曜日ごとに開かれる。マーケット広場には適切で、高価な建物があり、全部石で作られ、好奇心をそそるアーチ天井があり、貧しいマーケットの人々は雨が降っても濡れなかった。 8 本の大きな柱と、8 基の大きな開放アーチがあり；建物は 8 平方である：一本の大きな柱がアーチ天井を貫いている。記憶によれば、この町の人がこの建物を作った。

[原文] Malmesbyri hath a good quik [lively] market kept every Saturday. There is a right fair and costeley peace of worke in the market place made all of stone and curiusly voultid for poore market folkes to stande dry when rayne cummith. Ther be 8 great pillers and 8 open arches: and the work is 8 square: one great piller in the midle berith up the voulte. The men of the toun made this peace of work in hominum memoria [within living memory].

クロスは 1800 年頃に 15 代サフォーク伯爵であるジョン・ハワード (John Howard) の出費で改装され、その後 1909 年 - 1912 年、1949 年 - 1950 年に修理された。 1879 年 - 1880 年に古代建造物保護協会 (Society for the Protection of Ancient Building) が (設立後 3 年目に) 2 名の評議会メンバーを派遣して、彼らが、クロスを所有していたノースウィック卿 (Lord Northwick) に必要となる修理報告をした。 1 本の小尖塔が最近、重貨物車両により倒され、これは町のアセルスタン博物館 (Athelstan Museum) にある。

更にもっと精巧で、類似の屋根付きのマーケット・クロスはチチェスター・クロス (Chichester Cross) である。イプスウィッチ (Ipswich) にはかって別の、より軽装なルネッサンス・スタイルのものがあった。。しかし、これは古い印刷物の中にのみ存在している。


マーケット・クロス	2 つある出入り口アーチの 1 つから見た光景、中央ベンチと 2 つのベンチ付きアーチが見える。