ナトリー風車 (Nutley Windmill)

ナトリー風車はイングランド、イースト・サセックス、ナトリーにあるグレード II の指定建造物 (grade II listed) の開放架台柱風車で、復原されて稼働状態になった。

ナトリー風車は 1817 年頃に、ケント、グードハースト (Goudhurst) のキルンダウン (Kilndown) から移動されたと思われている。ナトリーにおける風車の最初の記録は 1840 年である。風車の 1 本の木材は年輪年代学 (dendrochronology) による年代では 1738 年 - 1770 年であり、主要柱はもっと古く 1533 年 - 1570 年のものである。 1870 年に風車は白く塗装され、4 枚の一般帆 (common sails) で稼働していた。風車は 1880 年代に現代化され、元々の木造の風車軸 (windshaft) が鋳鉄製のもので置き換えられ、バネ帆が一般帆の代りになった。より大きな石臼 (ミルストーン (millstone)) が追加された。風車はこの頃タールを塗られ、 1890 年の写真で見られる。風車は 1908 年まで稼働したが、後には貧弱な状態であった。 1928 年に風車の所有者のレディ・キャッスル・スチュアート (Lady Castle Stewart) は本体の下にレンガの支柱 (pier) と梁 (joist) により、つっかいをした。これにより、風車は復元されるまで生き永らえることができた。

復原は 1968 年に開始した。風車は 1971 年に再び風の向きに回転をし、 1972 年に再び穀物の製粉をした。 1975 年に、ナトリー風車は、レディ・キャッスル・スチュアートにより、「アックフィールド及び行政地区保存協会」 (the Uckfield and District Preservation Society) に譲渡された。

テムズ・テレビ (Thames Television) の子供の番組である「チョッキーの子供たち」 (Chocky's Children) を撮影中の 1984 年にストック (stock) が壊れた。新しいものがテムズ・テレビの助成により 1 週間後に装着された。風車は 1987 年の大嵐 (Great Storm of 1987) で被害をこうむり、 £6,000 以上の被害があった。後方の新しい階段が 1994 年/1995 年に装着され、工事はブリティッシュ・テレコム (British Telecom) により資金提供された。 1998 年の架台 (trestle) とヘッド・ホイール (head wheel) の修理により、風車が仕事を停止して以来初めて、ヘッド・ストーン (head stone) が仕事をすることができた。新しい帆が 2008 年に風車に装備された。ナトリー風車は郵便切手に呼び物にされ、2017 年 6 月 20 日にロイヤルメール (Royal Mail) により発行された。

ナトリー風車は開放架台柱風車 (open trestle post mill) である。これは 2 枚の一般帆 (common sail) と 2 枚のバネ帆 (spring sail) を持ち、鋳鉄製の風車軸 (windshaft) で支え、風に向けるために後方棒 (tailpole) を使用する。風車は 2 組の石臼 -- ヘッド (head) とテール (tail) の配置で使用 -- を駆動する。木造のヘッド・ホイール (head wheel) とテール・ホイール (tail wheel) は各々直径が 7 フィート (2.13 m) である。どちらのホイールもコンパス・アーム (compass arm) からクラスプ・アーム (clasp arm) の構成に変更された。風車の本体 (body) は長さ 15 フィート (4.57 m) で、幅 10 フィート (3.05 m) である。

訳注

コンパス・アームとクラスプ・アームはホイールを軸に固定する方法で、クラスプ・アームはホイールの井桁構造でホイールを軸に固定するものです (風車軸の訳注参照)。コンパス・アームはそれ以前の方法で、自転車のスポークのような方法で、ホイールを軸に固定する方法です (トレッドウイール (足踏み回転車) クレーンのトレッドウィール/構造と設置を参照)。