以下の文書は以下の日本語訳です。

Williamsburg Bridge - Wikipedia

ウィリアムズバーグ橋： Google map

ウィリアムズバーグ橋はニューヨーク市の吊り橋でイースト川に架かり、 マンハッタンのロウアー・イースト・サイド (Lower East Side) のディランシー・ストリート (Delancey Street) のあたりとブルックリンのウィリアムズバーグ近辺を接続し、 ウィリアムズバーグはブルックリン・クイーンズ高速道路 (Brooklyn-Queens Expressway, 州間道路 278) の近くのブロードウェーあたりにある。 橋はかってニューヨーク州道 27A を通し、州間道路 78 (I-78) を 通すことが計画された。 しかし計画された I-78 の指定はロウアー・マンハッタン高速道路とブッシュウィック高速道路 (Bushwick) がキャンセルされて、取りやめとなった。

これはマンハッタンとロング・アイランドの間の通行料がいらない 4 つの橋の 1 つである。 その他の橋はクイーンズボロ橋、 マンハッタン橋、 そしてブルックリン橋である。

ウィリアムズバーグ橋	マンハッタンのロウアー・イースト・サイド 近辺とブルックリンのウィリアムズバーグ 近辺を橋が接続している。

橋は川を横断する 2 番目の橋で、建設が 1896 年に始まり、 レファート L. バック (Leffert L. Buck) が主任技術者、 ヘンリー・ホーンボステル (Henry Hornbostel) が建築家、 ホルトン D. ロビンソン (Holton D. Robinson) が技術者助手 (assistant engineer) となり、 橋は 1903 年 12 月 19 日に経費 $24,200,000 (2016 年では $62400万 に等価) で開通した。 橋が建設された時に、ウィリアムズバーグ橋は地球上で吊り橋の最長記録を樹立した。 記録はベア・マウンテン橋が完成した時に破られた。

何十年にもわたり、保守を延期したため、橋は随分と劣化した； 1988 年までに 200 本以上のサスペンションがちぎれ、 コンクリートのかけらが橋から落ちていた。 橋の構造一貫性 (structural integrity) は 1 から 7 のスケールの 1.6 に評価された。 検査員 (inspector) が任命されて、 橋の状態をモニターし、 橋に加えられたストレスの量により、橋の一時的な閉鎖を実施した。 橋は 1988 年 4 月 11 日に自動車交通と地下鉄列車に完全に閉鎖された、 これはペンキ屋がガーダーの大きな穴に気が付いたからであった； 更に見直すことにより、検査員は床梁にひどい腐食も発見した。 橋は 1988 年 6 月に再開通した。

橋は 1990 年代と 2000 年代の多くを通じて再建された。 マンハッタン側の鋳鉄の階段とウィリアムズバーグ側の ドリッグス・アベニュー (Driggs Avenue) からの急な坂道 (ramp) は交換されて、 身障者の進入が 1990 年代に可能となった。 新しい自転車道が開通してから、橋は北米で最も良く利用される自転車道となった。 1999 年に、ガンディー・エンジニアリング社 (Gandhi Engineering) は ウィリアムズバーグ橋に沿って歩道橋をデザイン・設計・設置した。

祝賀会が橋の 100 周年を記念するために 2003 年 6 月 22 日に開催され、 コンチネンタル・アーミー広場 (Continental Army Plaza) を囲む地域は 音楽の演奏者、橋の歴史の展示、屋台で一杯になった。 要人は 45 個の星が付いた米国国旗を持って橋を行進した。 この国旗は 1902 年に (橋に) 最後のケーブルが設置された後で、 労働者が キャプチャー・ザ・フラッグ (旗取り合戦、Capture The Flag) の遊びで使用したものであった。 トラックの大きさの誕生ケーキが、 このイベントのためにドミノ・シュガー社 (Domino Sugar) により製造された； この会社は橋の近くのイースト川沿いに工場を持っていた。 橋は 2009 年に米国土木技術者学会 (American Society of Civil Engineers) により、 国内歴史的土木工学ランドマーク (National Historic Civil Engineering Landmark) に指定された。

2016 年、一人の住民が橋をジャズ音楽家の ソニー・ロリンズ (Sonny Rollins) の名前に改名しようとした。 彼は、ロウアー・イースト・サイドに住んでいた 1959 年から 1961 年まで、 毎日橋で練習をしていた。

ウィリアムズバーグ橋は吊り橋の中で普通とは違う構造をしている； 主スパンは普通のようにケーブルから垂れ下がっているが、 進入路につながるサイド・スパンはトラス構造で支えられ、頭上のケーブルから何の支えも得ていない。 主スパンは長さ 1600 フィート (490 m) である。 橋の全長は進入路も含め、7,308 フィート (2,227 m) で、 路面は幅 118 フィート (36 m) である。 橋の中央の高さは 135 フィート (41 m)、各塔は 310 フィート (94 m) で、 これは高水位時の川の表面からの高さである。

ブルックリン波止場 (Brooklyn landing) はグランド・ストリート (Grand Street) とブロードウェー (Braodway) の間にあり、 このどちらにも当時はフェリー (渡し舟) があった。 これらの波止場 (landing) から操業した 5 つのフェリー・ルートは 1908 年までに凋落し、 仕事がなくなった。

橋はかってはニューヨーク州道 27A を通していた。 ロウアー・マンハッタン高速道路が建設されていれば、 ウィリアムズバーグ橋は州間道路 78 に指定されていたはずである。

この地域でイディッシュ語 (Yiddish) を話す人々のことを反映して、 橋の西向きの標識には次のように書かれている： "ブルックリンを離れます：Oy Vey!" (Oy Vey! (オイ・フェイ) = 残念 ! (イディッシュ語))。

ワラバウト湾 (Wallabount Bay) から見た全スパン、グリーンポイントとロング・アイランド・シティーが後方

ウィリアムズバーグ橋とマンハッタン橋はニューヨークに残る吊り橋で、 自動車交通も、鉄道交通も通す唯一の橋である。 ウィリアムズバーグ橋には 現在橋にある 2 セットの地下鉄軌道に付け加え、かっては 2 セットの路面電車の軌道 (trolley tracks, 全部で 4 軌道) があった。 なお、現在の軌道はニューヨーク市地下鉄の BMT ナッソー・ストリート線 (Nassau Street Line) と BMT ジャマイカ線 (Jamaica Line) を接続している。

橋の軌道の光景

南側の 2 つの軌道はブルックリン側からの路面電車を通していた：

• ウィリアムズバーグ橋ローカル (Williamsburg Bridge Local)、1904 年 - 1948 年
• ノストランド・アベニュー線 (Nostrand Avenue Line)、1904 年 - 1928 年、1931 年 - 1948 年
• ラルフ・アベニュー線 (Ralph Avenue Line)、1905 年 - 1908 年； ラルフ & ロックアウェイ・アベニュー線、1908 年 - 1923 年、1931 年 - 1948 年
• トンプキンズ・アベニュー線 (Tompkins Avenue Line)、1906 年 - 1923 年、1931 年 - 1947 年
• リード・アベニュー線 (Reid Avenue Line)、1904 年 - 1923 年、1931 年 - 1947 年
• ブロードウェー線 (Broadway Line)、1904 年 - 1923 年
• フランクリン・アベニュー線 (Franklin Avenue Line)、1904 年 - 1923 年
• グランド・ストリート線 (Grand Street Line)、1904 年 - 1923 年
• サムナー・アベニュー線 (Sumner Avenue Line)、1904 年 - 1923 年
• ウィルソン・アベニュー線 (Wilson Avenue Line)、1904 年 - 1923 年
• ブッシュウィック・アベニュー線 (Bushwick Avenue Line)、1904 年 - 1921 年
• ノストランド・カルバー線 (Nostrand-Culver Line) とノストランド・プロスペクト線、1906 年 - 1919 年

2 本の北側の軌道はマンハッタンの路面電車を通していた：

• グランド・ストリート線 (Grand Street Line)、1904 年 - 1932 年
• ポスト・オフィス線 (Post Offic Line)、1919 年 - 1932 年
• 7 番アベニュー・ブルックリン線 (Seventh Avenue-Brooklyn Line)、1911 年 - 1919 年
• 8 番ストリート・クロスタウン線 (8th Street Crosstown Line)、1904 年 - 1911 年
• 14 番ストリート・ウィリアムズバーグ橋線 (14th Street-Williamsburg Bridge Line)、1904 年 - 1911 年
• 4 番アベニュー・ウィリアムズバーグ橋線 (Fourth Avenue and Williamsburg Bridge Line)、1904 年 - 1911 年

橋の中央にあるラピッド・トランジット軌道 (rapid transit tracks) は 当初はブルックリン・ラピッド・トランジット会社 (BRT, Brooklyn Rapid Transit Company) により使用された。 今日、ニューヨーク市の地下鉄 J、 M、及び Z 系統 -- BRT/BMT 線の後継 -- が次の時間でこれらの軌道を使用している。

	時間帯
	常時
	深夜を除き常時
	ラッシュ時、ピーク方向

夜明け前の橋の軌道の J 列車	コンチネンタル・アーミー・プラザ

ウィリアムズバーグの橋のふもとで、 ブルックリンのサウス 5 番プレイス (South 5th Place) とヘイブマイヤー・ストリート (Havemeyer Street) 間に、3 つの公共の場所があり、まとめてウィリアムズバーグ橋プラザを構成する。これは ワシントン・プラザともジョージ・ワシントン・モニュメント公園とも呼ばれる。 これに含まれるものは、コンチネンタル・アーミー・プラザ (Coninental Army Plaza)、ラ・ガーディア・プレイグラウンド (LaGuardia Playground)、 -- どちらも公園局 (Parks Department) が管理している -- 、更にはウィリアムズバーグ橋プラザ・パス・ターミナルがあり、 これはブルックリンとクイーンズへの多くのバス路線に貢献している。 この広場はコンチネンタル・アーミー・プラザのジョージ・ワシントンの大きな彫像にちなんで名付けられ、 彫像は 1906 年に設置された。

• 1928 年の エドワード・ホッパーの絵画 「ウィリアムズバーグ橋から」 (From Williamsburg Bridge) では、随分前になくなった建物を、 それ以来改造された歩道から見たように描写している。
• ウィリアムズバーグ橋は映画ファイティング・デス (Fighting Death, 1914 年) -- 失われた映画 -- に登場し、それ以外の映画にも登場している： City for Conquest (1940 年), ブルックリン横丁 (A Tree Grows in Brooklyn、1945 年), The Naked City (1948 年), フレンチ・コネクション (The French Connection, 1971 年), セルピコ (Serpico) 及び 007 死ぬのは奴らだ (Live and Let Die、 共に 1973 年), ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ (Once Upon a Time in America. 1984 年), Johnny Suede (1991), セント・オブ・ウーマン/夢の香り (Scent of a Woman, 1992 年), アメリカン・ギャングスター (American Gangster、2007 年), マーシャル・ロー (The Siege、1998 年), レオン (Léon、1994 年), The Naked Brothers Band: The Movie (2005)、 そして ダークナイト ライジング (The Dark Knight Rises) 及び アメイジング・スパイダーマン (The Amazing Spider-Man) (共に 2012 年).
• 橋は Betty Smith による小説 A Tree Grows in Brooklyn (1943 年) で何度も言及されている。 これは以下の小説でも言及されている； ケイレブ・カー (Caleb Carr) による The Alienist (1994 年)、 骨の街 (City of Bones)、シャドウハンター (The Mortal Instruments) の最初の本。 The Last Olympian は橋で起きている。
  訳注

  The Mortal Instruments の日本語訳があるのかどうか不明ですが、 映画の日本語名は シャドウハンターのようです。
• 橋は幾つかの歌でも言及されている。 イースト・ベイ (East Bay) のロック・グループのブラック・キャット・ミュージック (Black Cat Music) には "ウィリアムズバーグ橋ソング" (Williamsburg Bridge Song) と呼ばれる歌がある。 ソウル・コフィン (Soul Coughing) による歌 "ウィチタの真の夢" (True Dreams of Wichita) には次のlyric (抒情詩) が含まれる： "And you can stand on the arms of the Williamsburg Bridge crying 'Hey man, well this is Babylon'" 橋の場所は 1990 年の デペッシュ・モード (Depeche Mode) のシングル "Policy of Truth" の場所である。 これは彼らの歌 "World in My Eyes" の表紙の絵 (cover art) でもある。 韓国のグループ BIGBANG は彼らのミュージック・ビデオ "Bad Boy" の撮影を 2012 年に 橋の上と周辺で実施した。 最後に、グラミー賞を受賞したシンガー・ソングライターの スーザン・マキョーン (Susan McKeown) の 2012 年のアルバムの Belong は仲間のアイルランドの シンガー・ソングライターの Declan O'Rourke との "ウィリアムズバーグへの橋で" (On The Bridge to Williamsburg) と題したデュエットで 開始する。
• 1959 年 - 1961 年に、 ジャズのサキソフォン奏者のソニー・ロリンズは演奏からの安息の最中に、 練習のためにウィリアムズバーグ橋に行き、近所の妊娠中の女性の邪魔をしないようにした。 休息から復帰した時の彼の 1962 年のアルバムの 「橋」 (The Bridge) はこの橋のことを表題にしたものである。
• 1996 年に芸術家のクリス・ドイル (Chris Doyle) は橋の歩道への階段を金メッキした。 このプロジェクトは 「通勤できること」 (Commutable) と呼ばれ、 パブリック・アート・ファンド (公的芸術資金、Public Art Fund) が後援し、 古くなって危険な階段を変えて、毎日、自転車や歩行で通勤する何千人もの人のモニュメント にした。
• 空中曲芸師の Seanna Sharpe は橋の頂上を使用して、 2011 年 7 月 12 日に曲芸をした。

開通式の夜の花火 (1903 年)	建設中の橋 ブルックリン側からの光景

火災で被害を受けた橋 1902 年建設中	ケーブルと サドル機構の光景

ブルックリン側の 南 6 番ストリート から見る	マンハッタン側の ディランシー・ ストリートから見る	ウィリアムズバーグ橋 の J 列車	ランニングと サイクリングで ブルックリン橋の 観光客を避ける。