以下の文書は以下の日本語訳です。

Witham First District IDB - Wikipedia

ウィザム第 1 地区 IDB の地図の kml ファイル

このウィザム第 1 地区 IDB はウィザム川とカー・ダイクの間にあり、 その点からカー・ダイクの位置がはっきりします。(西側に途切れ、途切れにあるのがカー・ダイクです。緑色で表示しています。)

ウィザム第 1 地区 IDB はイングランド内部排水委員会 (IDB, internal drainage board) の 1 つで、これは 1930 年の土地排水議会法 (Land Drainage Act 1930) の下に設置されたものである。 委員会は 「ウィザム一般排水委託委員」 (Witham General Drainage Commissioner) の責任を引き継ぎ、後者は 1762 年の議会法により始めて設置されたものであった。 彼らはウィザム川西でリンカンとドッグダイク (Dogdyke) 間地域の土地排水 (land drainage) を管理し、 これにはスリーフォード (Sleaford) 上流のスリー川 (River Slea) の流域が含まれている。

Thorpe Tilney Dales の ティンバーランド・ポンプ場 電動ポンプに交換され 一般公開されている。	ウィザム第 1 地区 IDB ランカシャー州における位置

地区は幾つかの区画に分割され、 堤防をめぐらせた幾つかの川がこの地域を横断するからである。 これらの川はカー・ダイクの水を東端のウィザム川に運び、 カー・ダイクが集水ドレインの役目を果たしている。 教区の大半は別々の議会法により 1700 年代末に囲い込まれ、 蒸気動力の排水は 1830 年代から導入された。 蒸気エンジンは次第にオイル・エンジンとディーゼル・エンジンで交代され、 大半は電動ポンプで取り換えた。 ウィザム第 1 地区 IDB は 13 箇所のポンプ場と 165 マイル (266 km) の排水路を維持している。

ウィザム川はリンカンシャー州の低地帯を通り抜け、 ここは洪水が起きやすい。 1762 年に議会法が通過し、「ウィザム一般排水委託委員」 が創設され、 この場所を 6 つの地区に分割し、 各地区に土地排水の責任を持たせた。 これらは、ウィザム 第 1, 第 2, 第 3, 第 4, 第 5, 第 6 地区と呼ばれた。 第 1 地区は 24,916 エイカー (10,083 ヘクタール) の地域におよび、 北と東が川で囲まれ、南と西がカー・ダイク -- 古代の航行路 -- で囲まれた。 第 5 地区はもっと小さな 5,176 エイカー (2,095 ヘクタール) におよび、 ビリングヘイ・スカース (Billinghay Skirth) とスリー川の下流である カイム・オー (Kyme Eau) で囲まれた部分である。 ここは 1953 年に第 1 地区の 1 部分になった。

当初はこの地区に 23 名の委託委員がおり、 第 1 地区を形成する 18 の教区から 1 名ずつと、第 5 地区の教区から別の 5 名が選ばれた。 各地区は 31 名の一般排水委託委員の何名かを選んだ。 7 名が第 1 地区から選ばれ、別の 2 名が第 5 地区から選ばれた。 残りは元々の議会法により創設された他の 4 つの類似の組織から選ばれた。

1930 年の土地排水法には内部排水委員会を創設する条項があった。 ウィザム・スティーピング集水委員会は当時、川に責任を持っていたが、 ウィザム第 1 地区 IDB の創設を提案し、これは 1934 年 1 月 8 日に有効となった。 1951 年に、委員会が構成しなおされて、6 名の余分のメンバーを含むようになった。 これはウィザム第 5 地区 IDB が廃止され、事実上第 1 地区に合併したからであった。 第 1 地区の責任地区は 1968 年に拡張された。 この時 14 教区とスリーフォード都市型行政地区 (Urban District of Sleaford) がその管轄に入った。 委員会は 1993 年 7 月 7 日に再び構成しなおされ、 地方議会の代表を含むようになり、これは 1991 年の土地排水法に要求されていたからである。

この地区は幾つかの川により、事実上区画に分割され、 これらの川は高地からの水を流し、通常は周辺の土地よりも水位が上であるが、 洪水は氾濫堤防により防止されている。 主要な川はウィザム川で、大まかにはこの地区を通って、北から南に流れているが、 カー・ダイクもあり、これはウィザム川と平行して、更に西を走り、 集水ドレインとして機能し、これがなければ低地に流れる水を集めている。 これらの間に大まかに西から東に流れる他の 7 つの水路がある。 北方のリンカンの下流から南方のボストンに向けて水路を列挙すると： サンドヒル・ベック (Sandhill Beck), ブランストン・デルフ (Branston Delph), ノクトン・デルフ (Nocton Delph), メザリンガム・デルフ (Metheringham Delph), ティンバーランド・デルフ (Timberland Delph), ビリングヘイ・スカース (Billinghay Skirth), 及び カイム・オー (Kyme Eau) で、 最後の水路はスリー川 (River Slea) の下流の別名である。 これらの水路の大半の水位は通常はウィザム川と同じであるが、 ウィザム川と合流する箇所に突き出た扉が装着され、 もしもウィザム川の水位が随分と上昇すれば、重力で閉鎖するようにデザインされている。 これらはすべて主要河川に分類され、従って、 環境庁により管理されている。 この地域あるいは隣接する地域を通り抜ける河川の全長は 94 マイル (151 km) で、 125 マイル (201 km) の堤防で拘束されている。

第 1 地区 IDB はリンカン・クリフ (Lincoln Cliff) と呼ばれる石灰岩の急斜面があり、これがリンカンシャー州 の顕著な造作である。 幾つかの小さな川が傾斜の泉から流れ、カー・ダイクがこれを途中で 捕捉している。 カー・ダイクは幾つかのデルフ (Delph) の開始部に接続し、 川からの水をデルフ (Delph) に重力で排出している。

ビリングヘイ・スカースでは小さな導水路は 2 つの水路と接続している。 この地域は 60.82 平方マイル (157.5 km²) の領域にわたり、 このうち、1.03 平方マイル (2.7 km²) を除いてすべてが農地である。 この地域の集水域には追加の 2.88 平方マイル (7.5 km²) を 含んでいる。 この地域の 11.8 エイカー (4.8 ヘクタール) は SSSI (特別自然環境保護区) に指定された地域で、 メザーリンガム・デルフ (Metheringham Delph) は自然保護区である。

18 世紀までは、この地域は解放された共有地で、隣接した教区に住んでいた人は 放牧の権利を持っていた。 ザ・フェンズは夏の牧草地に使用され、冬の大半はしばしば氾濫していた。 ウィザム川を改良する努力には、 水路の直線化、水路を深くすること、 大導水路 (Grand Sluice) をボストンの北に建設することがあったが、 氾濫の防止にならなかった。 1762 年の議会法の通過の後で、 これらの問題に取り組むために構造が設置された。 委託委員は地区に責任があったが、 料金を徴収する権利もあり、 排水施設が建設・維持されることを確実にした。

管理上の目的から、 教区の境界と、エンクロージャー (enclosure) の法律に基づいて、 地区は部分地区に分割された。 1779 年から 1840 年の間に通過した一連の議会法は、 これらの部分地区の改良を認可し、 土地を排水する最初の試みは風力ポンプを使用した。 工事は土地の価値に重要な影響があった。 1779 年に執筆したアーサー・ヤング (Arthur Young) が注意したことによると、以前は 1 エイカー (0.4 ヘクタール) あたり、 1 シリング 6 ペンスであったものが、今や 1 エイカーあたり、11 シリング (55 p) と 17 シリング (85 p) の中間の価値があった。 パーキンソン氏 (Mr. Parkinson) と呼ばれる委託委員の見積もりでは、 43,407 エイカー (17,566 ヘクタール) の借地料が £5,982 から £42,375 に上昇した。 これは 「手頃の堤防と風車 (windmill) の設置によって、 余分な水を追い出した結果」 であった。

最初のエンクロージャーの議会法が通過したときに、 フェンの排水の科学はよく理解されておらず、 盛土を川のあまりにそばに設置すると洪水がひどくなると考えられた。 この結果デイルズ・ヘッド・ダイク (Dales Head Dyke) はウィザム川の西およそ 1 マイル (1.6 km) に 建設され、 これと川の間は (周期的な) 冠水地 (washland) として利用され、 毎年 9 ヵ月まで氾濫した。 1797 年までに、過程がより理解され、 議会法が 2800 エイカー (1,100 ヘクタール) の冠水地の干拓を認可し、 堤防を川にもっと近づけ、幾つかのフェンズの側面の堤防を延長して、 位置を変えた氾濫堤防と接続した。 排水エンジンがブランクニー・フェン (Blankney Fen) からマーティン・フェン (Martin Fen) まで移動されることになり、 文書がティンバーランド教会 (Timberland Church) の収納箱 (chest) に保存され、 1 シリング (5 p) を支払えば見ることができるようになった。

1840 年代までに、幾つかの蒸気動力のポンプ場が建設され、 排水路からもっと効率的に川に水を汲み上げた。 ダンストン (Dunston) やメザーリンガム (Metheringham) のような初期の設置では スクープ・ホイール を駆動するビーム・エンジンから構成されていた。 1913 年までに、これはスミスデール (Smithdale) の製造したポンプを駆動する 蒸気エンジンで交換され、 これも 1933 年と 1944 年の間に 100 馬力 (75 kW) のオイル・エンジンと グウィン社 (Gwynnes Limited) のポンプで交換された。 2 台の電動モーターに 24 インチ (61 cm) のグウィン・ポンプ (Gwynnes Pump) が 1952 年に別の場所でこの代わりとなり、 1990 年委は電動水中ポンプが第 3 の場所に設置された。

ブランストン (Branston) 教区のフェン・ランドをエンクロージャーする議会法は 1765 年に 獲得され、ポッターハンワース (Potterhanworth) 教区の別の議会法は 1774 年に獲得された。 これにより委託委員たちに堤防、エンジン、導水路を建設する権限が 与えられた。 第 3 の議会法が 1789 年に認可され、これにより ノクトン (Nocton), ポッターハンワース (Potterhanworth) 及びブランストン (Branston) の 5,850 エイカー (2,370 ヘクタール) を堤防で囲むことが認可された。 議会法にはカー・ダイクを拡幅し、これの東の堤防を持ち上げる条項が含まれていた。 1812 年にウィザム川はサウス・デルフ (South Delph) を掘削することで直線化され、 今やウィザム川の東岸になったブランストン教区の一部分はブランストン島 (Branston Island) と呼ばれることになった。 排水は風力エンジンによっていたが、 これは適切ではなく、1832 年に更なる議会法が獲得され、蒸気エンジンが使用された。 ウィザム委託委員達は水の余剰の体積とこれがポンプで汲み上げられる速度から、 川の堤防が被害を受けると考え、蒸気エンジンの使用を防止するために 差し止め命令を求めた。 これは拒否され、40 馬力 (30 kW) のエンジンが設置された。 フェンの大半は 1826 年に氾濫し、 この時サウス・デルフの氾濫堤防の 156 フィート (48 m) 区間が決壊した。 この時ウィザム川が所有していたグレート・ノーザン鉄道会社が 議論したことは川は彼らの責任ではあるが、堤防はそうではなく、 1812 年の議会法に明白に言及していないとした。 しかしながら、リンカン巡回裁判の結論は異なり、 氾濫で影響された彼らに損害賠償を認めた。 エンジンはマーシャル (Marshall) 蒸気エンジンと 36 インチ (91 cm) のグウィン (Gwynnes) ポンプで 20 世紀初頭のある頃に交換され、 これは 1940 年にラストン (Ruston) オイル・エンジンで交換された。 24 インチ (61 cm) の軸流ポンプ (axial flow pump) を 駆動するアレン・グウィン (Allen-Gwynnes) 電動モーターが 1956 年に設置された。

ティンバーランド・フェン (Timberland fen) とソープ・フェン (Thorpe fen) は 2,850 エイカー (11.5 km²) の領域にわたり、1785 年にエンクロージャーされた。 排水を認可する議会法が 1839 年に獲得され、 ティンバーランド・フェンの最初のポンプ場はこの年に建設された。 26.5 フィート (8.1 m) のスクープ・ホイールが 30 馬力 (22 kW) のビーム・エンジンで駆動され、 ウィザム川に排水した。 凝縮高圧蒸気エンジンが 1881 年に交代し、これに 48 インチ (120 cm) の遠心ポンプが付いていた。 更なる上級化には 1924 年の Foster タンデム水平蒸気エンジンと 1938 年のラストン・ディーゼル・エンジン が含まれる。 装置が 1976 年に電動ポンプになった時点で、ディーゼル・エンジンとグウィン (Gwynnes) ポンプが保持され 夏の間に一般に公開されている。

ビリングヘイ・サウス・フェン (Billinghay South Fen) は 1777 年にエンクロージャーされ、 4,526 エイカー (18.32 km²) にわたっている。 最初のビーム・エンジンはグリーン・アトキンソン (Green Atkinson) により製造され、 スクープ・ホイールと共に 1841 年から 1835 年まで継続した。 これは、次にグウィン (Gwynnes) ポンプを備えた 2 台のディーゼル・エンジンで交代された。 第二次世界大戦中の 1941 年に建物が、敵の航空機により爆撃され、 リチャードソン家の 5 名が亡くなった。 リチャードソン家がその時のエンジンの駆動係であった。 この事件の後で、多くの冗長な煙突が取り壊された。というのは、煙突は敵の航空機の突出した的となるからであった。 1977 年にポンプは、アレン・グウィン (Allen-Gwynnes) が製造した 2 台の 30 インチ (76 cm) の電動ポンプで交代された。

次の表は IDB ポンプ場の位置を表示し、ポンプ数は 2008 年のもので、 最大ポンプ量は 1 日当たりのメガリットル (Mld) である。 (1 Mld は 1 日当たり 23.3 万ガロンである。) (PS = pumping station = ポンプ場)