ストッキングフィールド・ジャンクション (Stockingfield Junction)

衛星写真にすれば、すぐそばにストッキングフィールド水道橋があることがわかります。

ストッキングフィールド・ジャンクション は運河のジャンクションで、スコットランド、グラスゴーのランブヒル (Lambhill) にある。これは 1777 年に開通、1963 年に閉鎖し、これに続いて復元され、2001 年 - 2002 年に再開通した。最初は 1777 年以来、フォース・クライド運河本線からのポート・ダンダス支線の終点であった。

ジョン・スミートンにより建設されたエジンバラからの運河が 1775 年に始めてストッキングフィールドに到達し、資金不足から工事が 2 年間停止し、ストッキングフィールド・ベイシンと波止場は運河の終点になった。運河は水が満たされ、1775 年 11 月 10 日に物資の輸送を開始した。支線は 1777 年 11 月にハミルトンヒル・ベイシン (Hamiltonhill Basin) まで完成、1779 年までにポート・ダンダスまで完成し、この時までにボウリング (Bowling) に至る本線も完成し、ジャンクションとしてのストッキングフィールドも完成した。水道橋の建設により、元々の運河ベイシンと波止場の痕跡を消したように思われる。 19 世紀のその後の測量図にはロックバーン・ロード・ハウス (Lochburn Road House) と呼ばれる新しい建物がストッキングフィールド・ハウス (Stockingfield House) の上方に立ち、これは浮橋 (floating bridge) の近くの運河の曳舟道のそばにあり、運河交通の必要に応じて、橋の「開閉」に関連した運河スタッフにより使用されたようである。これは 1958 年にブリティッシュ・ウォーターウェイズ委員会により取り壊された。

ストッキングフィールド水道橋にあった浮橋はハシケを牽引する馬が容易にそして素早くルート変更することを可能にし、「本線」曳舟道から「支線」曳舟道と「ボウリング」曳舟道にルートを変えた。

訳注

ジャンクションなどで、曳舟道のある側が変化する場合に通常は移動橋 (roving bridge) が使用されますが、何らかの理由でこのような橋を作ることができなかったようです。

1942 年に 2 つの巨大な鋼製安全ゲートがストッキングフィールド・ジャンクションのエジンバラ側に建設され、その場所はストッキングフィールド・ナロウズと呼ばれたところである。手作業でクランクを回すゲートの目的はフォース・クライド運河の水を押しとどめることで、ストッキングフィールド水道橋を破壊する爆撃の際に、グラスゴーの深刻な洪水を防止することであった。第 2 セットの安全用の水門あるいは停止水門も第二次世界大戦中にファーヒル (Firhill) に設置され、グラスゴー支線のファーヒル・ロード・ナロウズとなり、スパイヤーズ波止場 (Spiers Wharf) の近くのクレイグホール・ロード (Craighall Road) に第 3 セットが建設された。決壊後に水の損失を制御できるエジンバラ本線の最も近い水門は 17 マイル離れたウィンドフォード水門 20 (Wyndford Lock 20) で、メアリーヒル水門 (Maryhill Lock) 21 から 25 は近くにある。

注意

「ナロウズ」 (narrows) は英和辞書には「海峡」の意味が載っていますが、ここでは単に狭くなった場所の事です。運河の衛星写真を端からずっと眺めていると、水門でもないのに、所々に狭くなった場所があることがわかります。これは運河の保守のために、ゲートを挿入できる場所です。このような場所のことをこのページでは「ナロウズ」と呼んでいるようです。しかも、このページの「ナロウズ」は運河が決壊することに備えたものなので、即座に閉鎖することが可能なように作ってあるようです。

1780 年代にロバート・ウィットワース (Robert Whitworth) によりデザインされ、 1784 年から 1790 年に建設されて、元々のストッキングフィールド水道橋と道路トンネル・アーチが生き延びて、ロックバーン道路の上で運河の本線を通している。 19 世紀の終わりには、ボウリング (Bowling) に、あるいはポート・ダンダス (Port Dundas) に至る反対側の曳舟道に横断したい歩行者の便宜のために、ここに渡し船が操業していた。浮橋もここにあって、馬と歩行者を運河ジャンクションの反対側の曳舟道に渡れるようにしていた。

「ビッグ・マン」(大きな人) の広げた腕から吊り下げられた £450万の恒久的な 3 方向の歩道橋が彫刻家のアンディ・スコット (Andy Scott) によりデザインされ、ストッキングフィールド・ジャンクションに設置される計画になった。

ストッキングフィールドの小さな地所は運河ジャンクションにその名前を与えた。ストッキングフィールド・ジャンクションはフォルカーク・ホイールの近くの東のユニオン運河ジャンクションまで、水門 4 基、あるいは 20 マイルと 4 ファーロング (furlong, 220 ヤード、201.168 m) あり、フォース・クライド運河がボウリングのクライド川河口に至る西のクライド運河ジャンクションまで、水門 20 基あるいは 9 マイルと 4 ファーロングある。南の方に水門 20 基、あるいは 2 マイルと 6 ¹/₂ ファーロングでポート・ダンダス・ベイシンがあり、これはモンクランド運河の終端でもあった。

ストッキングフィールド・ナロウズは 1942 年に建設された 1 対の「安全あるいは停止」ゲートであり、ドイツがストッキングフィールドの、あるいはロックバーンの水道橋 14 を爆撃した場合に洪水を軽減するためのものであった。