アーサー・ウルフ (Arthur Woolf)

アーサー・ウルフ ( コーンウォール州カムボーン (Camborne) 1766 年 - ガーンジー島 (Guensey,/ˈɡɜːrnzi/) 1837 年 10 月 16 日) はコーンウォールの技術者で高圧複合エンジンを発明したことで最も有名である。 [訳注：ガーンジー島に関してはガーンジーを参照。] このため、彼はコーンウォール・エンジンの発展と完成に傑出した貢献をした。

ウルフは 1785 年にコーンウォールを去り、ロンドンのジョセフ・ブラーマ (Joseph Bramah) の技術工場で働いた。彼は技術者として、エンジン製造家として、この工場と別の会社で働き、 1811 年に高圧蒸気とずっと改良したボイラーで実験をした。このあと、コーンウォールに戻った。マン・エンジンの発明者であるマイケル・ローム (Michael Loam) は彼が訓練した。

訳注

上の記述は不正確です。マン・エンジンはドイツで発明され、マイケル・ロームはこれをコーンウォールに導入した人です。(マン・エンジンを参照。)

彼がコーンウォールに戻った時にビーム・エンジンのデザインは荒削りで、時代遅れとなったワットの特許と貧弱な技術が足かせとなり、大きな水車 -- 地下で使用されていた -- と競合することにもがいていた。彼は前進することはずっと改良された工学技術を採用することであると、ブラーマから学んでいた。というのは品質管理を発明したのはブラーマだったからである。彼はハーヴェイ社 -- 先導的技術工場且つ鋳造工場 -- の主任技術者になった。彼らはまもなく、競争相手のコッパーハウス鋳造所を併合し、ここはサンズ・カルネ・ビビアン (Sandys, Carne and Vivian) が経営していた。とても長い年月の間に、彼らは排水エンジンで世界的に先導的な会社となり、 3 台の 8 基のビームを持つ排水エンジンをオランダ政府に供与し、このエンジンはハールレム湖の排水をした (クルヴィウス博物館を参照)。ウルフが 1836 年に引退するまでに、コーンウォール・エンジンは主に彼の努力により、壮大な美と効率を持ったものとなった。

1803 年にウルフは高圧蒸気を生成するための改良されたボイラーの特許を手に入れた。 1804 年に彼の最もよく知られた発明である複合蒸気エンジン (compound steam engine) の特許を手に入れた。

ウルフのエンジンは並列複合エンジン (parallel compound engine) で、2 基のシリンダーがあり、この中で蒸気が順番に仕事をするものであった。これらのシリンダーはどちらもエンジンの同じビームの端に連結されていた。エンジンの動作を述べれば、トレビシックの高圧単純エンジンの後にワットのデザインによる凝縮シリンダーが続くものであった。ウルフはホーンブローアーのエンジン組み立て工として働き、ホーンブローアーの初期の複合エンジンの仕事に親しんでいた。コーンウォール人として彼はトレビシックに親しみ、そしと彼が新たに開発した高圧「パッファー」エンジン ('puffer' engine) -- これは当時業務に就き始めていた -- にも親しんでいた。彼が気が付いていたことは、新しい膨張の原理でも、トレビシック・エンジンの排蒸気はワット・エンジンの吸気圧力に匹敵することであった。この段階から、2 つを連結することは比較的単純なことであった。

大半の用途では、エンジンのシリンダーは複動作 (double acting) であった。高圧シリンダーと低圧シリンダーの反対側が互いにクロス接続 (cross-connected) された。エンジンが揚水用に使用される時にはウルフのエンジンは単動作エンジンの組としても使用できた。

世界の多くの場所でも、彼のデザインに基づいてエンジンが建造された。彼はフランス人、ドイツ人、ベルギー人、オランダ人の技術者に高く評価されており、彼らは全て彼のデザインを自由に使用した。