以下の文書は以下の日本語訳です。

Fan vault - Wikipedia

扇型ヴォールトはゴシック様式で使用されるヴォールトの一形式であり、 リブはすべて同じ曲線で、扇に類似した方法で等間隔に置かれる。 このデザイン要素は開始と伝播はイングランドと強く関連している。

バース修道院のネイブを覆う扇型ヴォールト、 イングランド、バース。地元のバース石で製造 1608 年の元々の天井はビクトリア時代に復原 (1860 年代)

最も初期の実例は 1351 年頃のもので、 グロスター大聖堂の回廊に見受けられ、 世界最大の扇型ヴォールトは ケンブリッジのキングス・カレッジ礼拝堂 (King's College Chapel) に見受けられる。

扇型ヴォールトはイングランドに固有なものである。 北スペインの バルバストロ (Barbastro) の大聖堂の リアーン・ヴォールト (lierne vault) は扇型ヴォールトと密接に似ているが、しかしこれは完全なコノイド (conoid) を形成していない。 ハービー (Harvey, 1978 年) は キャサリン・オブ・アラゴン (Catherine of Aragon) が アラゴンにおけるイングランドの可能性のある影響源であると提唱している。

扇型ヴォールトは 1351 年から 1377 年のグロスターにおける発展に起因すると見なされ、 最も初期の既知の現存する実例は グロスター大聖堂の東の回廊である。 ハービー (Harvey、1978 年) はグロスターの東の回廊は グロスターシャーの村落であるケンブリッジ (Cambridge) 出身の Thomas de Cantebrugge が完成したと仮説した。 彼はヘレフォード大聖堂 (Hereford Cathedral) のチャプター・ハウス (Chapter house) の工事をするために 1364 年に村を離れている (この建物もウィリアム・スタックレー (William Stukely) の絵によると扇型ヴォールトになっていた)。 グロスターの回廊の他の 3 ヶ所は 1381 年に恐らくは Robert Lesyngham の下で工事が始まった。

初期の扇型ヴォールトの他の実例はグロスターのまわりに存在し、 この地域における 14 世紀の何人かの石工の名匠 (master) が活動していたことを意味し、 彼らは実際にその初期の使用の形式で、扇型ヴォールトを創造・実験した。

扇型ヴォールトのリブでは同じ曲率を持ち、中央の (垂直) 軸の周りを等距離で回転し、 コノイド (conoid) の型にしたもので、これが名称の由来である。 連続するコノイドの間で平坦な中央スパンドレル (central spandrel) がスキマを満たしている。 リーディー (Leedy、1980 年) によると、扇型ヴォールトは、 イングランドのリブが通常建設された方法により、 (フランスや他のゴシック建築の中心地とは違い、) イングランドで開発された。 イングランドのリブ・ヴォールトでは石層 (course) はリブに垂直に置かれ、 フランスでは石層は壁に垂直に置かれる。

• グロスター大聖堂 (Gloucester Cathedral)、回廊、最古の扇型ヴォールトの建設が大修道院長ホートン (Abbot Horton) により 1373 年に開始。
• キングス・カレッジ礼拝堂 (King's College Chapel)、ケンブリッジ大学、世界最大の扇形ヴォールト (1512 年 - 1515 年)。
• バース寺院 (Bath Abbey)、イングランド、サマセット、 ネイブと礼拝堂 (1860 年代、復原：元々ウィリアム・ヴァーチュー (William Vertue) による)。

  グロスター大聖堂回廊	キングス・カレッジ礼拝堂、 ケンブリッジ。世界最大の 扇型ヴォールト、1512 年 から 1515 年にかけて、 ジョン・ウォステル (Wastell) と ウィリアム・ヴァーチュー (Vertue) の建設	バース寺院、南側の側廊

• ブレーズノーズ・カレッジ、オクスフォード大学 (Brasenose College、Oxford)、礼拝堂の天井、 漆喰ペンダント (plaster pendant) の扇型ヴォールト
• カンタベリー大聖堂 (Canterbury Cathedral)、 クロッシング塔 (John Wastell による)、 ヘンリー 6 世の寄進礼拝堂 (チャントリー・チャペル)
• クライスト・チャーチ (オックスフォード大学) (Christ Church, Oxford)、 大ホールへの階段

  カンタベリー大聖堂 クロッシングの 扇型ヴォールト	クライスト・チャーチ、 オクスフォードの階段の 扇型ヴォールト

• セント・アンドリュース教会 (Church of St Andrew)、メルズ (Mells)、サマセット州、 ポーチ (porch、玄関
• セント・ジョン・ザ・バプティスト教会 (Church of St John the Baptist)、 アックスブリッジ (Axbridge)、クロッシング。
• セント・ピーター & セント・ポール教会 (Church of St. Peter and St. Paul)、 マッチェルニー (Muchelney (/ˈmʌtʃəlni/))、塔の下
• セント・ジョン・ザ・バプティスト教会 (Church of St John the Baptist)、 サイレンセスター (Cirencester)、玄関 (porch) と北の礼拝堂
• セント・メアリー・カレッジエイト教会 (Collegiate Church of St Mary)、 ウォリック (Warwick)、 ディーン礼拝堂 (Dean's Chapel、Dean = 首席司祭)。
• コンボケーション・ハウス (Convocation House)、オクスフォード
• コーパス・クリスティ・カレッジ (Corpus Christi College)、ケンブリッジ、メイン・ゲートウェイ
• イーリー大聖堂 (Ely Cathedral)、オールコック司教 (Bishop Alcock) の寄進礼拝堂
• イートン・カレッジ礼拝堂 (Eton College Chapel)、(ヴォールトは 1958 年 のもの)
• ハンプトン・コート宮殿 (Hampton Court Palace)、グレート・ゲイト (Great Gate) とグレート・ホールの出窓
• ヘンリー 7 世 (Henry VII) の聖母礼拝堂 (Lady Chapel)、 ウェストミンスター寺院 (Westminster Abbey)、 イングランド、ロンドン、1503 年 - 1509 年、 (ウィリアム・ヴァーチュー (William Vertue) によるペンダント (pendant))。

  ウェストミンスター寺院、ヘンリー 7 世聖母礼拝堂 ペンダント扇型ヴォールト

• リンカーン法曹院 (Lincoln's Inn) 礼拝堂、地下墓所
• マンチェスター大聖堂 (Manchester Cathedral)、塔の下
• ミルトン・アビー (Milton Abbey)、クロッシング (ウィリアム・スマイス (William Smyth) による)
• ピーターバラ大聖堂 (Peterborough Cathedral)、 ケンブリッジシャー、レトロクワイヤ。

  ピーターバラ大聖堂レトロクワイヤ

• レッド・マウント礼拝堂 (Red Mount Chapel)、キングズ・リン (King's Lynn)。
• シェボーン修道院 (Sherborn Abbey)、ネイブ (ウィリアム・スマイス (William Smyth) による)。
• セント・アンドリュース教会 (St Andrew's Church)、カロンプトン (Cullompton)、南側廊 (south aisle)
• 聖バルトロマイ教会 (St Bartholomew's Church), シュロップシャー、トング (Tong)、寄進礼拝堂
• 聖ダビデ大聖堂 (St David's Cathedral)、ウェールズ、トリニティ礼拝堂 (Trinity Chapel)。
• 聖メアリー・オルダーメアリー (St Mary Aldermary)、ロンドン (クリストファー・レン (Christopher Wren) による)。
• 聖メアリー教会 (St Mary's Church)、ノース・リー (North Leigh)、ウィルコート寄進礼拝堂 (Wilcote)
• 聖メアリー教会 (St Mary's Church)、オタリー・セント・メアリー (Ottery St Mary)、側廊 (aisle)。
• ウェストミンスター宮殿 (Palace of Westminster, 1529 年) の 聖 ステファノ回廊 (St Stephen's cloister)。
• 聖ジョージ礼拝堂 (St George's Chapel)、ウィンザー (Windsor)、クロッシング、アーズウィック寄進礼拝堂 (Urswick)
• テュークスベリー修道院 (Tewkesbury Abbey)，回廊 (1 区画のみが残存)。
• ユニバーシティ・カレッジ、オクスフォード大学 (University College, Oxford)、ゲイトハウス・ヴォールト (gatehouse vaults)。
• 聖マリア教会、オクスフォード大学 (University Church of St Mary the Virgin, Oxford)、ポーチ (porch, 玄関)。
• ウェルズ大聖堂 (Wells Cathedral)、クロッシング (ウィリアム・スマイス (William Smyth) による)。
• ウィンチェスター大聖堂 (Winchester Cathedral)、ビューフォート & ウェインフリート寄進礼拝堂 (Beaufort and Waynflete chantry chapels)

ヘンリー・ビューフォート寄進礼拝堂 ウィンチェスター大聖堂

• センター・ブロック (Centre Block)、カナダ議会 (Parliament of Canada)、オタワ

  ゴシック・リバイバル建築に 使用された扇型ヴォールト コンフェデレーション・ホール、 オンタリオ州オタワ、国会議事堂 (Parliament Hill

• イーストナー城 (Eastnor Castle)、応接間 (drawing room)
• リーズ・グランド・シアター、 (Grand Theatre, Leeds)
• ハークネス塔 (Harkness Tower)、 エール大学、コネチカット州ニュー・ヘブン (New Haven, Connecticut), USA
• 上院ロビー (House of Lords lobbies)、委員会階段 (committee staircase)、 ウェストミンスター宮殿 (Palace of Westminster) の中
• ジョン・ライランズ図書館 (John Rylands Library)、マンチェスター。
• ミドルセックス・ギルドホール (Middlesex Guildhall、[訳注：最高裁判所])、ウェストミンスター
• サン・セバスチャン教会 (Basilica Minore de San Sebastián)、マニラ、フィリッピン
• セント・ジョンズ (St John's)、エジンバラ (Edinburgh)。
• 聖マリア教会 (St Mary's Church)、ウェリングボロー (Wellingborough)
• 聖パトリック教会 (Saint Patrick's Church)、米国ルイジアナ州ニューオーリンズ (後陣扇型ヴォールト (apsidal fan vault))
• ストロベリー・ヒル・ハウス（Strawberry Hill House)、ロンドン
• ユニテリアン教会、チャールストン (Unitarian Church in Charleston)、米国サウスカロライナ州
• ワシントン大聖堂 (Washington National Cathedral)、米国ワシントン DC (チルドレンス・チャペル (Children's Chapel))
• ウィルズ・メモリアル・ビルディング (Wills Memorial Building)、 ブリストル大学 (Univerity of Bristol)。